スイマー向けに開発されたAIオーディオトラッカー「Galerdo™」

水泳は世界で最もポピュラーなスポーツの1つであり、それゆえにオリンピックをはじめとした世界大会も広く開催され、競技人口の多さから様々なテクノロジーが実践的に投入されることの多い現場でもある。

本格的にタイムの短縮や無駄のない泳ぎを追求する競泳選手は、制約の多い水中の中で効率的に動けるためのテクノロジーとノウハウを試行錯誤しているが、水中では入手できる情報も限られている以上、頭を使いながら泳ぐこともかなり難易度が高いものである。

「Galerdo™ 」はそんな水中での運動をさらに効率的にしながら、得られる情報を増大させることを目的としたデバイスとなっており、さらなるタイムの更新を目指せるプロダクトとなってくれるはずだ。

水中でも詳細情報を常に取得可能

水泳は陸上と同様、短距離での競争ということであればそこまでペース配分などにこだわる必要はなく、とにかくゴールまで駆け抜ける技術が必要となってくる。一方で長距離の競泳となると、陸上競技以上にペース配分が重要となり、常に自分が何メートルの地点におり、いつからペースを上げていくかというタイミングをしっかりと見極めなければならない。

ただ、水中ではタイムの確認を行うことが難しく、腕に身につけたストップウォッチや腕時計などで逐一確認しながら感覚を培っていく必要があり、そのためには泳ぎが一時的ではあるものの中断されることとなってしまう。

また、水中では外の声や情報はほぼ制限されてしまうため、コーチからの指示なども泳ぎを終えてからでなければしっかりと耳を傾けることはできない。リアルタイムでのコーチングが受けられないため、どこでどのようなアドバイスを受ければ良いのか、しっかりと記憶しておく必要も出てきてしまうのだ。

スイマー向けに開発されたAIオーディオトラッカー「Galerdo™」

こういった問題を一挙に解決してくれるのがGalerdo™で、これはスイムキャップと後頭部の間に挟んで使うタイプのAIトラッカーとなっている。

専用のスマホアプリとGalerdo™をリンクさせるだけで準備は完了だ。あとは装着者が泳ぎ始めるだけで、トラッキングを開始してくれる。

Galerdo™は着用者が水泳中、常にその動向をトラッキングしており、何メートル泳いだかを定期的に通知してくれる。通知は音声で行われるが、イヤホンを装着する必要はない。

頭に装着しているだけで装着者は常に何メートル泳いだかを知ることができるので、腕時計をわざわざなんども見返したりする必要も無くなるのである。水泳に装着者がしっかりと集中できるのはGalerdo™の大きなメリットといえるだろう。

リアルタイムで提供されるAI

また、Galerdo™はコーチングシステムも搭載しており、正しい泳法を維持するだけでなく、定期的に元気付けてくれることで、長い距離を泳ぐ上でもモチベーションを失ってしまうことなく泳ぎ続けることができる。マラソンなどとは違って、水中では周囲の声援を受け取ることもないため、この小さなデバイスが大きな心の支えにもなってくれるだろう。

また、骨伝導によって音声を伝える仕組みを利用して、カジュアルに水泳を楽しみたいという人に向けて、MP3プレーヤーとして活用することもできるようになっている。ランニングと同様、音楽を楽しみながら水泳を行うこともできる。水中の中とはいえ、地上と同じように
楽しく過ごすことができれば、モチベーションを高めながら水泳に取り組むことができるはずだ。

スイマー向けに開発されたAIオーディオトラッカー「Galerdo™」

Galerdo™はAIを本体に内蔵しており、インターネットに接続せずとも適切なトラッキングやコーチングを行なってくれる。データのアウトプットとインプットはインターネットに接続した時点で行われるため、ネット環境がなくともしっかりと運用することが可能だ。

専用アプリ上ではこれまでトラッキングしたデータの統計を閲覧することもでき、スピードの推移や平均水泳距離の変化など、グラフや数値から自分の成長の推移を見届けることができる。

初心者でも十分に活用できる機能を取り揃えているので、アマチュアからプロまで幅広く活躍してくれることになりそうだ。

Galerdo™は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり99ドルで本体を購入することができる。