シンプルかつセキュリティも盤石なスマートフォン「Volla Phone」
カメラの性能も一眼レフに負けずとも劣らないほどになってきている一方、そこまでのスペックをスマホに求めないというユーザーも、世界には少なくない数がいることだろう。
一昔前のガラケー時代は電話とメールさえできれば良いというユーザーに向けたモデルも多く、それでいて安価であったことが評判を博していた。そこまでスマホの本体料金や通信費用にお金を使いたくないという需要はあるだろう。
そこそこのスペックと、安心して使えるクオリティという、ちょうど良いスマートフォンはなかなか世の中には見かけないが、「Volla Phone」はそんなちょうど良い使い心地を提供してくれる、庶民の味方となるスマートフォンになっているはずだ。
無駄のないスマホを求める需要
シンプルなスマートフォンを求める需要の1つは、そこまでスマホにお金をかけたくないという人はもちろんだが、ビジネス向けに大量に購入したいという法人の存在も挙げられる。社内用の携帯としてiPhoneを用意するのはあまりに高価になってしまうため、安価で最低限の使い勝手が保証されていれば良いという需要は大きいだろう。
もう1つはお年寄り、あるいは子ども向けのスマホである。そこまで機械に詳しくないが、必要最低限の機能は使いこなしたいという年配の方々や、複雑な機能は必要としないが、友達や保護者と繋がっておける連絡手段を必要とする子どもたちに、リーズナブルなスマホの需要はあると言えるだろう。
Volla Phoneはこういった人たちの期待にしっかりと答えてくれるスマートフォンで、まずはその使いやすさが魅力の1つとなっている。
搭載されているオリジナルOSであるVolla OSは、Androidのオープンソースプロジェクトを基にしたものだ。そのためAppleはもちろんGoogle関連のサービスやストアもデフォルトでは備えていないため、やたらと不必要なサービスを無理やりインストールさせられる手間を大きく削減することが可能になっている。
もちろん必要であれば入れることもできるが、このあたりのさじ加減をユーザーが自分でしっかりとコントロールできるのがVolla Phoneのメリットとなっている。メールと電話さえできれば良いとい人には、ありがたい設計と言えるだろう。
企業や国家の干渉を回避しながらの運用も可能
また、Googleをはじめとする大企業のサービスを一切使用することなく運用が可能になっているため、自分が意図していないデータ収集に加担してしまう心配もない。
最近では企業が密かに個人情報を集めていたり、公とはいえ収集した個人データを誤って流出させてしまう事件も増えてきている。こういったリスクは個人であれば比較的小さな被害で治るかもしれないが、企業のデータが漏洩してしまうと、その被害の大きさははかりしれないものになってしまう可能性も少なくない。
そういったリスクを少しでも小さくするためにも、Volla Phoneには大きな活躍を期待することができそうだ。
もちろんVolla Phoneも個人の利用データを集めたり、監視したりといったことは一切行わないため、その点においても安心して大丈夫だろう。
使用画面も非常にシンプルかつスタイリッシュにまとまっており、すでに完成されているといっても過言ではないクオリティが特徴だ。アプリをここに追加することもできるが、必要がなければ無理に入れる必要もないと思わせるような作りもこのスマホの魅力の1つだろう。
Volla Phoneは専用のVPNであるVolla VPNも備えている。これは全世界57地域、1400台のサーバーを用いて運用することができる専用回線で、特定の国の通信制限などを回避しながらの運用も可能にしてくれる、非常に画期的なシステムだ。
有料・無料プランを問わず利用できるので、個人の都合に合わせて使い分けると良いだろう。
Volla Phoneは現在Kickstarterで注文を受け付けており、331ドルで一台注文することが可能だ。