USBで利用可能なグロウライト「µGrow2.1」

植物の育成には水と空気、そして光の存在が不可欠である。植物の種類によって、その必要な量や比率は変わってくるものの、これらの3つは基本的に十分に提供できる環境を整えておかなければ、育成することは難しい。 また、屋内のように自然環境とはかけ離れた場所であったり、土地にあったものではない植物を育てるとなると、しっかりと室内設備を整える必要も出てくる。そのためには設備投資がかさんでしまい、気軽に育てられる品種には限りも出てきてしまうものだ。

少しでも手軽かつ安価にアクセサリーやデバイスなどが手に入れば嬉しいものだが、「µGrow2.1
」はリーズナブルに植物を高い品質を持って育てるのに欠かせない一台となってくれそうだ。

家庭で育てやすい植物をより美味しく育成

植物とは一言で言っても、地球上には数え切れないほどの品種が存在する。植物は寒冷地から砂漠まで、あらゆる場所で育っていることもあり、その品種によって得意とする環境も千差万別なのだが、µGrow2.1は特に家庭での育成において人気の高い、ハーブやリーフといった葉物の植物の育成に最適化されたグロウライトとなっている。

レタスなどもそうだが、食用植物は観賞用とは違い、食用として健康的に育ってもらうことが必要となる。観賞用であれば様子を見ながらのんびりと育成することもできるが、食用は美味しく育てることも大切になるので、食べたい時に最高の状態で育っているよう、常に品質には気を使いたいものだ。

µGrow2.1は少ない電力で確実に植物の育成に必要な光量をLEDライトで提供するため、USB接続で十分なのも特徴だ。これまでのグロウライトは電源をわざわざ探し、大掛かりなコードで接続する必要があったため、設置するスペースにも制限があったものだが、µGrow2.1ではPCから給電したり、スマホの充電器を差し替えて点灯させることが可能になっているので、省スペース・省エネルギーに大きく役立てることが可能になった。

その発育効果は、比較写真を見ても明らかと言えるだろう。

環境負荷の軽減にも活用可能

グロウライトは室内での生育に必要な機器だが、水耕栽培のような育成方法にも欠かせない一台だ。

ただ、肥料を使わない水耕栽培は植物の質に悪影響を及ぼしてしまう可能性も指摘されて来たのだが、µGrow2.1はグロウライトとして最大限の効果を発揮してくれるため、偏ってしまいがちな植物の栄養バランスをしっかりと整え、肥料を使った育成に負けない質を確保することができる。

肥料の使用は地球環境にも良くないとされており、コストもかかるため、近年は避けられる傾向にあるが、µGrow2.1はそれをさらに推進してくれるガジェットとなってくれそうだ。

また、効果的な光量の確保により、使用する水の量を必要な分だけに抑えてくれる効果も期待できる。少ないエネルギーで最大限の光量を確保することで、植物の育成にかかるコストを大幅に削減してくれる効果が期待できるだろう。

家庭菜園どころか、室内菜園をµGrow2.1は容易にしてくれることで、自宅で気軽に植物を育てる機会を提供してくれているとも言えるだろう。

家庭での栽培が定着することは、地球環境の保全にも大きな効果をもたらしてくれる。自宅でハーブやレタスなどを育てることによって、スーパーでそれらの植物を買う必要がなくなり、そこに植物を流通するための運送コストが経験される。

自宅での栽培が定着すれば、トラックなどで各スーパーに卸を行う必要がなくなるので、結果的に二酸化炭素排出量の削減にも繋がるという理屈だ。

同時に、家庭栽培はいつでも食べたい時に食べられるような環境を作ることも可能になるので、植物を多く摂取する機会を創出することもできる。家庭で植物を育てるのは、うまくいかなければ美味しいものにありつくことができないため、億劫に感じてしまう人も多いが、µGrow2.1であればいつも美味しいハーブなどを頂くことも可能になるだろう。

µGrow2.1は現在Kickstarterで注文を受け付けており、39ドルでスターターキットを購入することが可能だ。