ポケットサイズでハイスピードなSSD「HyperDisk」

最近になって、コンピューターのストレージとして大きな活躍を見せるようになっているのがSSDの存在だ。 HDDとは違って静音で、かつ省スペースで大容量となっているため、最新型のラップトップやデスクトップPCにおいては積極的に採用されている記憶装置の一種である。

そのネックとしてはHDDに比べてやや値段が高くなる傾向にあることがあげられるものの、その性能を考えると、決してコストパフォーマンスの悪い買い物ではないということも確かである。

そんなSSDの運用を、さらに促進する可能性を高めてくれるのがこの「HyperDisk」で、驚きの小ささながらも最大で2テラバイトものキャパシティを誇るという、驚異的なアイテムとなっている。

ポケットサイズでハイスピードなSSD「HyperDisk」

SSDの強みをさらに強化

SSDは軽量で使いやすいとは言え、HDDに比べてコストの側面から避けられてきた傾向もあり、ある意味では人を選ぶ装置であったことは確かだ。

しかしながらHyperDiskは、大きさは全長7センチ、重さはわずか45グラムと、従来の記憶装置と比べれば、非常にコンパクトな大きさにとどまっている。

外付けストレージとしてHDDやSSDが活用されることは珍しくないが、HDDは持ち歩くには難点の多い選択肢でもあった。

HDDはそもそも大きさを小さくすることが困難なため、どうしてもポケットサイズで持ち歩くには少し無理があったのである。

ポケットサイズでハイスピードなSSD「HyperDisk」

また、HDDは大きさの問題だけでなく、衝撃にあまり強くないという点も持ち歩きに適していない理由の1つだ。サイズが大きい分衝撃を受けやすく、中のドライブは傷がつきやすいため、頻繁に持ち出すと故障の原因となり、データの復元が困難になってしまう可能性もある。

そこで活躍させたいのがHyperDiskの存在で、こちらはクレジットカードよりも小さいため、財布やポケットにも楽々忍び込ませることができる。

流石に折ったりしてしまうことはできないもののHDDほど衝撃に弱かったり、すぐに中身が傷ついてしまうといった心配はないので、HDDほどデリケートに扱う必要がないのも特徴だ。

大容量・高速処理

HyperDiskはその本体の小ささもさることながら、内部のスペックも優れている点が特徴だ。読み込み、および書き込み速度は最大で毎秒1,000MBを実現しており、驚異的な速度を体感することができる。

マイクロSDなど、軽くて小さく持ち運びが簡単な記録媒体は、その機動性確保のために内部のスペックがイマイチであるということも少なくなく、そこがネックとされている一方で、HyperDiskは機動性とともにハイスペックなアップロードとダウンロード速度を有している。

例えば20GBの4K映像を書き込む場合、マイクロSDであれば8分かかるところをHyperDiskではわずか22秒で完了することができるようになっている。

持ち運びが容易であるということは、せわしなく動き回る人にとっては高いアドバンテージとなってくれる一方、急を要する事態で書き込みに時間がかかっていてはその効果も半減してしまう。

HyperDiskでは常に忙しく動き回っている人にとっても、問題なくそのメリットを最大限に活用することができるだろう。

HyperDiskが実際に動作している様子は、以下の動画からも閲覧が可能だ。

大容量のデータにも難なく対応できるだけでなく、最低256ギガバイトと、そのスピードを存分に活用できるストレージを抱えている点も強みである。

ポケットサイズでハイスピードなSSD「HyperDisk」

256ギガバイトをフルで使うケースは少ないかもしれないが、映像や写真など、プロフェッショナルレベルでこれらのクリエイター活動に従事している場合は、重宝するに違いない。

上位モデルは1TB、2TBとさらに多くの容量を抱えているため、HyperDisk一枚であらゆるデータを保管することができるようになるはずだ。

HyperDiskは現在Kickstarterで注文を受け付けており、1つあたり85ドルからで購入することができる。