ハイスピードで大容量のSSD「WarpDrive」
編集作業もリッチなエフェクトなどを使用し、まるで一流のスタジオで編集を行ったかのような、シネマティックな演出も、少し使い方を覚えるだけで可能になってしまうので、気軽に高クオリティの映像を自由に演出できる。
ただ、リッチなコンテンツが簡単にやり取りできるようになったことで、PCやサーバーのストレージに与える負担も大きくなってきているのが難題だ。1つのデータにつき数ギガバイトということも珍しくなくなり、その移動には大きな負担がかかってしまう。
「WarpDrive」はそんな負担を少しでも軽減し、スムーズにデータの移動や保管を行えるよう開発された、新型のSSDとなっている。
軽量で剛性に優れたSSD
WarpDriveは1オンス、つまりわずか29グラムほどしかないUSBメモリで、まるで何も持っていないような感覚で扱えてしまう超軽量仕様となっている。
軽量モデルは衝撃に弱いと言われることも多いが、対衝撃加工が施されているのはもちろんのこと、防水機能も備えているので、多少の水分でデータが破損してしまうという心配もない。引っ掻き傷にも耐性を備えており、度重なる持ち出しの用事の際に傷まみれになってしまうこともないだろう。
対応可能な端子としてはUSBのType-Cを採用しており、非常にデータの移動速度が速いことも特徴だ。最高速度は毎秒850MBと、通常のHDDのデータ移動速度に比べて5~6倍もの速度を確保することに成功している。
データの送受信の速度はそのプロダクトのパフォーマンスを見る上では非常に重要で、実際に生活に与える影響も大きい。例えば4K画質の動画40ギガバイトを転送する場合、従来のUSBメモリであれば50分、SDカードへの転送でも15分かかっていたものが、WarpDriveではわずか47秒で行うことができる。
データの移動にかかる時間は通勤時間と同様で、速ければ速いほど作業に必要な時間も短縮される。WarpDriveの導入は単に利便性が向上するだけでなく、実際の業務時間の短縮にも大いに役立つことになるだろう。
対応OSも特段選ぶことはなく、WIndowsにMac OS、iOS、そしてAndroidと、主流のOSには全て対応している。USB-Cに対応しているハードウェアか、接続コネクターさえあれば、問題なく運用することが可能だ。
大容量でバックアップから仮想OSまで利用可能
また、WarpDriveは1テラバイトという非常に大きな容量を備えているという点も魅力の1つだ。最近はラップトップなども小型化が進んでおり、搭載されているストレージも非常に限られているというケースも少なくない。
少しアプリを入れたり、音楽を保存しているだけで容量がいっぱいになってしまうというケースも見られるが、WarpDriveの1TBという容量はラップトップの限られたストレージを補填するためにも重要な役割を果たしてくれるだろう。
あるいは、バックアップのために保管しておく用事にも使うことができる。バックアップデータはそのままラップトップに保存されることがほとんどだが、WarpDriveに保存するよう設定しておくことで、普段使いの容量を大きく削減することができるだけでなく、ラップトップが丸ごと使えなくなってしまった場合にも、WarpDriveを保管してさえ入れば再び利用することが可能だ。
あるいは、WarpDrive内にWindows OSを入れておくことで、Macにつないで仮想的なWin OS環境を構築するといった使い方も可能になるだろう。
WarpDriveは現在Kickstarterで出資者を募っており、119ドルで本体を1つ購入することが可能だ。