まばたきでデバイスの操作を可能にするハンズフリーグラス「HiiDii Glasses」
これまでコンピューターを操作するためには、キーボードによるコマンド入力からマウスの登場、さらにはコントローラーやVRによる身体の動作まで、数多くの試みが行われてきた。
これらの操作方法はコンピューターのあり方や活用の幅に多様性を持たせる上でも大きな意味をもたらしてきたが、「HiiDii Glasses」の目の「まばたき」によるハンズフリー操作は、非常にイノベーティブな可能性を秘めているといえそうだ。
目視でハンズフリー操作が可能に
ハンズフリー操作は、文字通り手を使うことなくコンピューターの操作を可能にするもので、今最もポピュラーなものとしては音声入力が挙げられる。Google HomeやAmazon Alexaといったスマートスピーカーの登場は、コンピューターと人間のライフスタイルの連携に新しい形をもたらしてくれたのである。
ただ、音声入力は声がうまく認識されなかったり、騒音が激しいところでは大声を出さなければ使えないということもあるため、場合によっては少し使いづらいというケースも考えられる。
オフィスなどの公共の場で一度に多くの人がスマートスピーカーや音声入力操作を使ってしまうと、果たしてどの声がどのスピーカーに入力しているのかが錯綜してしまい、結果的にスマートスピーカーの導入が作業効率を低下させてしまうことにもつながるのだ。
そこで期待したいのが、HiiDii Glassesのような目を使ったハンズフリー操作である。目は口ほどに物を言うという言葉があるように、目は多くの運動を日々こなすだけでなく、様々な情報を受け取り、発信していくための大切な器官でもある。
HiiDii Glassesの開発チームはこの点に注目し、メガネ型のコントローラーを開発して、目でコンピューター操作を可能にしてくれたのである。
HiiDii Glassesの使い方はシンプルで、Bluetoothで対応するコンピューターと接続し、あとはグラスをかけるだけで準備は完了だ。グラス内部ではまばたきの動作をコンピューターが自動的に処理し、クリックと同様の操作を可能にしてくれる。
また、内部にはジャイロセンサーも備え付けられているので、瞬きをしてタブを掴み、目と首の動きで指定の位置まで持っていき、再び瞬きをすることでタブを放すといった使い方ができる。この一連の捜査の中で手を使う家庭は一切なく、すべての動作を目と首の運動のみで行うことが可能になっている。
どこでも誰でも使える機能美も備える
正しく装着することができるよう、HiiDii Glassesはフレーム部分がアジャスタブルになっており、頭の大きさに合わせて調節することができる。誰かと共用で使う場合にも、この機能を使えばストレスなくHiiDii Glassesを活用することができるだろう。
使用可能なBluetoothの距離は10メートルあるので、あらゆるシチュエーションで十分に運用が可能だ。
もちろん、対応デバイスも特段選ぶ必要はない。WindowsやMac OSはもちろんのこと、Androidのようなスマートフォンやタブレットにも接続が可能なので、両手でタブレットを持ちながら、HiiDii Glassesで操作するといった器用な使い方もできる。
タブレットやスマホが活躍する小さなスペースでは、やはり両手を自由に動かせるほど余裕がないことも少なくない。HiiDii Glassesをあらかじめかけておけば、電車や飛行機といった制限されたスペースでも十分にデバイスを活用することができるだろう。
HiiDii Glassesは最大10時間の連続使用が可能なため、長時間の作業にも適している。万が一作業中にバッテリーを切らしてしまっても、USB接続で1時間充電すれば、再び10時間の運用が可能だ。
HiiDii Glassesは現在Kickstarterで出資者を募っており、1台あたり69ドルの出資で購入することができる。日本への発送は未対応のため、正式な販売ルートが確立されるのを待つ必要がありそうだ。