トレーニングやスポーツに新しいテクノロジーを提供「GTS Live Pro」

スポーツに関するテクノロジーの進歩は著しく、今や誰でも気軽にハイテクを日々のエクササイズやアマチュアスポーツに導入することが可能になった。

スポーツとテクノロジーの融合を積極的に進めるのは、主に2つの意味が大きい。1つはテクノロジーを導入することで、選手のパフォーマンスをさらに向上させる機会を得られる点、もう1つはスポーツをより迫力のあるエンターテイメントとして楽しむために、興行的な側面での活躍を期待できる点である。

どちらもインタラクティブに関係しあっているとも言えるが、「GTS Live Pro」はスポーツをこの2つの側面から向上させてくれる可能性を持ったプロダクトとなっている。

タフネスに優れたスマートゴーグル

スポーツ番組などを見ていると、頭にHDカメラを取り付けている選手を見かける機会が増えている。これは、一流のスポーツ選手が普段目にしている臨場感あふれる映像を記録するための機能とともに、その選手のパフォーマンスを観察し、改善につなげていく意味でも大きな意味を持っている。

パフォーマンスを細部まで記録できるようになることで、サイエンスとエンターテイメントの両方にメリットをもたらすことができるようになったというわけだ。

GTS Live Proはスポーツ選手が運動中に装着するスマートゴーグルの一種で、映像を記録するだけでなく様々な機能を利用することができる。

GTS Live Proはもともと競馬選手を意識して開発されたプロダクトで、ゴーグルとはいえ頭に巻きつけるようなバンドタイプを採用しているため、運動中にズレたり落としてしまったりといったアクシデントが発生するリスクは極めて少ない。このようなデバイスはパフォーマンスの妨げとなることも珍しくないが、GTS Live Proであればその心配はないだろう。

また、乗馬用とはいえ安定性を意識して作られているというだけで、他のスポーツにも十分に応用することができる。ランニングやサイクリング、バイクなど、激しい運動が伴うものでも十分に運用が可能だ。

高性能CPU搭載で選手をサポート

GTS Live Proは内部にGPS機能が搭載されているため、リアルタイムでの位置情報は常にトラッキングすることができる。長距離のランニングやサイクリング、あるいは深い山や森の中でのトレッキングの際、自分の居場所を客観的に把握したり、第三者から現在の選手の位置情報を把握する際に活躍するだろう。

位置情報だけでなく、GTS Live Proに取り付けられたカメラから映像を確認することも可能だ。この映像は単に記録するにはもちろんのこと、ライブストリーミング機能も有しているので、今現在の周辺環境や、選手の状況もここから読み取ることができる。

また、ゴーグルの側面に取り付けられているタッチパッドを活用することで、まるでコックピットのようなUIをゴーグルのディスプレイを通して確認することができる。現在の速度やマップ情報、あるいは順位など、レース競技には欠かせない情報をリアルタイムのデジタル情報で確認することができる。

この機能はレース全体、競技参加者全員にGTS Live Proを配布することで、より正確なデータ共有がお互いに可能になることだろう。

詳細なデータが確認できるようになることは、トライアスロンや長距離種目となればなるほど、選手にとっても非常に利便性の高いものとなっていく。現在地の標高や心拍数、方角、目的地までの距離が数値化されれば、ペース配分や速度を柔軟に調節することができるため、これよりも優れたパフォーマンスを発揮する可能性も出てくるだろう。

GTS Live Proが取得する情報は、専用のスマートフォン向けアプリからも確認することができる。現在のライブストリーミング映像や位置情報、その他健康状態など、あらゆる情報がアプリの画面からも確認できるため、コーチにあたるスタッフは彼らに最適なアドバイスを提供できる。

ゴーグルにはマイクとスピーカーも搭載されているので、リアルタイムで支持を受けることも可能だ。

GTS Live Proは現在Kickstarterで注文を受け付けており、166ドル以上の出資で本体を一台購入することができる。