室内の空気をあらゆる角度から清浄に「URBIE Air」

アメリカの調査によると、私たちが家やオフィスといった室内で呼吸をしていると、外で過ごしている時と比べて5倍も有害な物質を吸い込んでいる可能性があるという。

室内ではどうしても空気が滞留しやすく、よほど換気設備が整っていなければ空気は滞る一方となるため、自然と酸素が薄くなったり、埃なども空気に乗って体内に入り込んでしまいやすくなってしまう。

そのため定期的な換気が呼びかけられているものの、窓が少なかったり都会のど真ん中であれば、換気をしようと窓を開けても騒音や外の埃が入ってきてしまったり、効率的に空気の入れ替えができないというケースも少なくない。

そのため導入が進められているのが空気清浄機だが、「URBIE Air」はNASAの宇宙空間における空気清浄技術と研究からインスパイアを受けた清浄機で、室内の物質をトラッキングしつつ、多方面から空気の管理と清浄を行ってくれるプロダクトになっている。


一石三鳥の循環システム搭載清浄機

URBIE Airは3つの機能が1つになった空気清浄機で、除湿機とスマートプランター、そして有害物質の除去を行ってくれるという、優れた機能を持っている。

URBIE Airの除去機能は、バイオフィルタレーションによって動作するため、フィルター機能が新たに環境へ負荷をかけてしまう心配もない。搭載されたファンによって、空気は内部に敷き詰められた土壌を通過し、新鮮な空気として再び室内へと放出されていく仕組みだ。

また、除湿機能によってURBIE Air内部に吸収された水分は、植物を育てるための水分としてリサイクルされる。通常、除湿機によって吸収された水はタンクに貯蔵されたり、ホースで外へと放出されるといった形で排水されるものだが、URBIE Airの場合はそういった水分が無駄にはならない。

人間の処理の手間が省けるだけでなく、水分がフィルターの役割を果たす土壌を肥沃にしているという、エコシステムが完成している点も特徴の1つだ。

内部の給水システムはアプリとリンクすることで時間設定を行うことができ、必要な水分を必要な時間に与えることも可能となっている。もし乾燥した日が続き、給水用の水が室内の水分で賄えなくなってしまえば、アプリを通じてスマホへ通知を送り、タンクへの給水を促してくれるので、植物を枯らしてしまう心配はない。

土壌に吸収された有害物質は、そこに住む微生物によって分解されるため、再び空気中に土壌を通じて放出されてしまう心配はない。内部には極めて網目の小さなカーボンフィルターも搭載することになっているので、空気の清浄度は極限まで高めることが可能になっている。

スマホやスマートスピーカーも併用可能

URBIE Airは単に空気中の物質を無造作に吸い込んでいるだけでなく、その時々に応じて適切な清浄が行えるよう、常に環境をモニタリングしている。URBIE Airがインプットしている情報は専用のスマホアプリからいつでもネットを通じて閲覧することができ、湿度やアレルギー物質の含有量、植物の水分量やタンクの水のレベルなど、様々なデータを確認可能だ。

室内の空気をあらゆる角度から清浄に「URBIE Air」

操作や設定の変更はスマホアプリを通じて行うことができるだけでなく、スマートスピーカーを連動させて、音声操作によって行うこともできる。AlexaにGoogle Homeと、すでに家庭に導入されている可能性の高いスマートスピーカーであれば対応している点は嬉しい特徴の1つだ。

URBIE Airのカラーリングには白と赤があるほか、さらなる追加機能を搭載したプレミアムモデルも存在し、こちらはブラウンカラーとなっている。

プレミアムモデルには通常モデルの機能に加え、有害物質を検知し、そのレベルに応じてファンの回転数を変化させるセンサーや、ルームランプとして活躍できるLEDライトが搭載されることになっている。

通常モデルは約1.5万円、プレミアムモデルは1.7万円とそこまで金額に大差はないため、デザインで好きな方を選ぶのも良いだろう。

室内の空気をあらゆる角度から清浄に「URBIE Air」

注文はKickstarterを通じて行うことができ、日本への発送も行っている。