ゲームプレイイングに臨場感を与えてくれるPCゲーマー向けガジェット「RsQuake」
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だが、VR映像は映像の臨場感以外は制約も多く、疲労感も大きいために、次世代のスタンダードとなるにはまだ時期尚早なところもある。
「RsQuake」はそんなディスプレイでのゲーム体験をより臨場感のあるものとするために誕生したガジェットで、従来のゲームプレイングのマンネリを打ち破ってくれる可能性を秘めている。
PCゲームに外付けのエフェクター
RsQuakeはいわゆるアドオンタイプのハードウェアで、ゲーミングPCと併せて使用する。オーディオに合わせてPCを設置しているデスクを震わせ、RGBライトによるイルミネーションも合わせることで、まるでゲームセンターの大型筐体でプレイしているような感覚を疑似体験することができる。
RsQuakeによる一連のエフェクトは、本体が自動的に適切なタイミングを認識して動作する。独自に開発したスマートドライバーによって、リアルタイムでAIがその環境を認識し、作用するという設計になっている。基本的にはあらゆるゲーミングPCに対応しているため、本体さえあればどんな機種でもすぐに箱出しで使うことができる。
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PCゲームは、あくまでもソフトウェアの1つとしてゲームをPCにダウンロードして遊ぶものであるため、ややエンターテイメント性に欠ける点が指摘されてきた。
プレイステーションなど、家庭用ゲーム機で遊ぶ場合はコントローラーにバイブレーションやイルミネーションがイベントに応じて発生するよう作られている一方、PCにはそういったギミックはない。RsQuakeはそんなPCゲーミングの味気の無さを払拭するために開発されたのである。
家庭用ゲーム機に負けない臨場感を提供
家庭用ゲーム機の場合、コントローラからエフェクトが発せられるが、RsQuakeを使用するとデスク全体がコントローラーのような臨場感を味わうことができる。バイブレーションとイルミネーションは同時に機能するため、味気ない表現になる心配はないだろう。
RsQuakeのバイブレーションは音響効果による振動となっており、デスクやマウス、キーボードなど、プレイヤーの周囲環境全体に伝わるよう設計されている。RGBライトによるイルミネーションは周囲をまるでゲーム空間にいるかのように錯覚させ、ディスプレイの中にとどまらない、深い没入感をプレイヤーに与えてくれる。
また、イルミネーション効果は単なるエフェクトにとどまらず、ディスプレイの視認性を高めたり、プレイヤーにかかる目の負担を和らげてくれる効果も期待できる。長時間のプレイが慣習的になっているプレイヤーにとっては、疲労の軽減効果にも注目できるポイントだ。
そしてAI搭載型のイルミネーション効果により、ビデオゲームで行われている映像表現にはリアルタイムで同期し、そのシチュエーションにマッチしエフェクトを演出してくれる。
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爆発や銃の射撃、雷やその他光の表現を自動的にAIが認識し、確実にイルミネーションとして反映してくれるのである。ディスプレイに表示されている映像から光の表現を検知し、RsQuakeのイルミネーションに反映させているため、そのシーンにマッチした光の効果が確実に表現されるのである。
そしてこのAIの認識能力もかなり高いレベルに達しており、ボードゲームのように映像表現が質素なビデオゲームではなく、積極的にアクションゲームのように目まぐるしく表現が変化する作品を楽しめるようになっている。
おまけのようなエフェクトではなく、まるで最初から内蔵されていたかのようなイルミネーション効果を、あらゆるゲームで堪能することができる優れものと言えるだろう。
RsQuakeは現在Kickstarterで注文を受け付けており、1万2千円程度の出資で本体を一台購入することができる。発送は世界各国に対応しているので、日本からの注文も可能だ。