植物愛好家必携のスマートデバイス「Horti」
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ただ、植物もまた生き物である以上、たいていの場合は毎日のケアを怠らずに行う必要がある。そのため仕事やプライベートで忙しくしてしまうと、ついつい植物のケアへ意識が回らなくなり、世話を怠ってしまうことで植物を枯らしてしまうということもあるものだ。
また旅行などで家を空ける際にも世話を誰かに頼んでもらう必要があるため、定期的に植物をきちんと管理するためにはあまり家を空けることもできなくなってしまう。
「Horti」はそんな忙しい人にとって頼れるアシスタントとなる可能性を秘めたスマートデバイスで、植物の管理をユーザーに替わってしっかりと行なってくれるプロダクトだ。
植物の育成に欠かせない要素を補填
植物の育成に必要な要素は、一般的に水と日光さえあれば十分に育ってくれることがほとんどだ。灌漑設備と日光がきちんと与えられていれば、植物は自然と育ってくれるものである。
ただ、水と日光を必要な分だけ与えるというのは、植物に合わせてその分量は異なるため適切な量を与えるためには繊細な分量調節が必要になることもある。これは人間の手で調節するのが手っ取り早いが、それが毎日できるとは限らないものだ。
植物は栄養が不足しても、または与えすぎても枯れたり腐ってしまうため、繊細なケアが必要となることも多い。水分が不足したり、強い日光に晒しすぎると葉や茎が枯れてしまうが、だからと言って水を一度に与えすぎてしまうと、根腐れやカビなどの繁殖につながってしまうのである。
そのため、海外旅行や国内の出張に出かけるとなると、あらかじめ必要な分を与えておいてあげたり、帰ってきてからまとめてあげるということも植物の健康を考えると難しい。毎日同じ量を与え続けることが、健康の秘訣である。
Hortiはそんな家を空けてしまいがちなオーナーの代わりに、しっかりと植物の管理を行ってくれるスマートデバイスだ。使い方もいたって単純で、Hortiを植物が植えられている土壌に設置したのち、植物に応じた量の水分を与えるよう、Hortiを設定するだけで完了となっている。
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Hortiは土壌の水分を自動的に判断し、必要な水分量をユーザーに提示してくれる。ユーザーはその提示された水分量に応じて、設定を変更してやる必要がある。
普段使いにも有効
Hortiは室内と屋外の両方で使用することができる。もちろん使用には電力が必要になるが、Hortiには2つの供給手段が用意されている。
1つはコンセントから直接電力を供給するというもので、こちらは周りに電源が存在する場合に活用できる手段だ。
もう1つが太陽光発電による電力供給だ。屋外では周りに電源がなく、バッテリー駆動のデバイスに頼ったりする必要があるものだが、長期の外出になると、肝心のバッテリーを交換する人もいなくなってしまうため、結局定期的な交換を直接行う必要がある。
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一方太陽光発電の場合は自動的に太陽から電気を生成し、Hortiの運用に活用してくれるため、太陽さえ出ていればしっかりと機能させることができる。そのため、わざわざ延長コードなどを購入して植物のあるところまで引っ張ったり、大容量のバッテリーを外付けしてやる心配もない。
また、Hortiは十分な日光を確保できない時のため、ライトによる光量の確保を行うこともできる。光量を調節するダイヤルも側面に取り付けられているため、必要な量を手動で設定することが可能だ。
室内での育成を行なっている場合や、天気が悪い日が続きそうな場合はこちらを活用すると良いだろう。
Hortiはユーザーが外出中の際はもちろん、普段通り家にいる時でも、仕事や子育てなどで忙しくしている場合は自動的に世話をしてくれるので、普段使いとしても十分に活躍が期待できる。まさに現代人には最適のお手軽デバイスとなっている。
Hortiは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり70ドルで購入することができる。必要なものは全て本体のセットに含まれているため、届いたらすぐに使うことができるようだ。