産業レベルの最新コンピューター基盤をPCに組み込もう「UP Xtreme」

一般的に販売されているコンピューターの良し悪しや価格というものは、基本的にOSは限られたモデルと決まっているため、それが決め手となることはない。重要になるのはやはりどのようなパーツを用いてそれらが組み上げられているのかというところで、良いパーツを使えば使うほど、価格は上昇していくことになる。

そしてユーザーがどのような用途に使うかによっても、PCの価値や求める能力というものは変化するものだが、最も多くの人が気にかけるのは、やはりCPUの性能だろう。

コンピューターが計算を行う上で主要な役割を果たす脳のような存在で、PCに限らず世の中の家電製品やスマホなどにもそれぞれ搭載されており、私たちの日々の生活を支える重要な役割を担っている。

特に家や生活のスマート化が進み、あらゆる製品にコンピューターが搭載され、人工知能によって制御される時代に入り、CPUの重要性はさらに高まってきている。

今回発表された「UP Xtreme」は、そんなCPUを小型でありながら産業レベルで活躍するグレードと同等の演算能力を備えたプロダクトとなっており、高いパフォーマンスを自宅でも体験することができる。

産業用レベルのCPUをコンパクトサイズで導入可能に

UP Xtremeの大きさは一般的なCPUと同等のもので、120mm x 122mmという標準的なサイズとなっている。そのためこれまで使用していたCPUを取り替え、そのまま本体に装着することもできる。性能の高いCPUに切り替える場合などは、CPUの交換に当たって内部のレイアウトが大きな変更を強いられることもないだろう。

わずか15ワットの電力量でありながら、4.6GHzのターボクロックを備えている。少なくとも、家庭用での利用でこれ以上の性能を求めることはなさそうだ。

プロセッサにはIntel® 8th Core™ を採用しており、様々なシチュエーションでの活躍が期待できる。例えばPC以外にも、産業用の機械に導入するコンピューターに搭載したり、身近なものだとIoT家電やオートメーションシステム、あるい現代で最も最先端を行くはロボティクス産業においても活躍してくれるはずだ。

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12-60Vのパワーインプットに加え、UP Xtremeにはロック可能なパワーコネクターやTSネットワークチップを備え、産業レベルの演算処理を必要とする現場でも大いにその力を発揮してくれる。CPU不足で思った様なパフォーマンスが出ていないと悩む人も、UP Xtremeを導入すればCPUで頭を抱える心配はなくなるだろう。

万が一これ一枚では満足できない場合でも、UP XtremeにはIntel® Movidius™ Myriad X VPUを6枚まで重ねられる拡張性も備えている。Wi-FiやBluetooth、LTE接続などにも対応するため、コンピューターの可能性はこれ一枚で無限大に広がることになるだろう。
UP Xtremeはその他のメーカーから出ている各パーツとも互換性を備えており、お互いが干渉してしまう可能性は低い。すでに他社メーカー製品を中心に組み立てていたユーザーにとっても、気軽にUP Xtremeを換装し、本体のパフォーマンスを最大限に高めることができるはずだ。

高い性能を持つCPUを備えていると、今後最も活躍する可能性があるのはAIの分野である。機械学習の様にコンピューターの中で何度も計算を繰り返す作業にはうってつけの存在であることには間違いないが、画像や顔認識など、グラフィックからの情報を処理し、その反応速度や精度を高める上でも優れたCPUを備えていることは強い味方となるはずだ。

産業レベルの最新コンピューター基盤をPCに組み込もう「UP Xtreme」

これまでは認識に多くの時間を費やしていたプログラムでも、計算能力の高いUP Xtremeの様なCPUを導入することで、驚くほど認識能力が向上し、実用レベルにまでたどり着くこともあるものだ。もちろん効率の良いプログラムを採用できればそれに越したことはないが、ハードによる力技も時には必要となるものである。

UP Xtremeは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一枚あたり3万円程度の出資で購入することが可能だ。発送は世界各国に対応しているため、日本からの注文もできる。