ドローンレースをさらなる迫力で体験「Orqa FPV.One」

ドローンは今やエンターテイメントにおいても欠かせないテクノロジーとなっているが、ひときわ注目を集めているのがドローンレースの存在だ。

撮影や演出など、映像撮影などのサポートとしての役回りが強調されがちだが、ドローンレースの場合はドローン本体の性能が直接エンタメの対象となる。高機動で動くレース用ドローンの挙動は迫力のあるものだが、それを操縦するドライバーには高いスキルを要求される。

ただ、ドローンが写す映像を見ながらの操縦は難しいと同時に爽快感を与えるものでもあるため、それがドローンレース人気の一翼を担っている節もある。

「Orqa FPV.One」はそんなドローンレースをよりエキサイティングにしてくれるデバイスで、いわゆる一人称視点の映像をゴーグルを通じて体感することができるプロダクトとなっている。

これまでのドローンの操縦というものは、基本的にはラップトップやタブレットに映し出したモニターを見ながら行うか、肉眼でドローンを捉えながら操縦する必要があった。

そのため一般的な車の運転などとは違った、独自のスキルが求められているが、モニターを見ながらの操作は臨場感に欠けてしまい、高機動で動くドローンの魅力を損なってしまいうる点でもある。

ドローンレース特化の高性能ゴーグル

Orqa FPV.Oneはそんなドローンレースの魅力を最大限に引き出すために生まれた一人称視点対応のヘッドセットで、頭に装着してゴーグル部分で目を覆えば、まるで自分がドローンに直接乗り込んだような感覚で操縦ができるようになる。

ゴーグルに使用されているスクリーン部分はOLEDスクリーンとなっており、まるで肉眼で見ているような映像を体験できる。同時にHD DVRも採用しているため、1280x960の映像をゴーグルで体感が可能だ。

ゴーグルは誰にでも最適な環境で使用できるよう、IPD調整機能が搭載されている。IPD調整は瞳孔間の距離を人に合わせて設定するというもので、頭や目のサイズが人によって異なる場合でも使えるようになっている。これはVRゴーグルなどでもよく利用されている機能なため、すでに別のVRゴーグルを持っているという人でも安心して使うことができるだろう。

FoVは44度と広く、視界が狭く視認性が悪いということで悩む必要もない。ヘッドセットゴーグルはその見た目から視界の悪さが懸念されることもあるが、Orqa FPV.Oneであれば悩まされることもないだろう。特にドローンレースは瞬間的な判断が求められるため、視界をきちんと確保しておく必要性は大きい。レースの現場に最適なヘッドセットとなっている。

画面比率は4:3と16:9の2つに対応しており、必要に応じて変更することも可能だ。

側面にはAV入力のほか、HDMI/入力端子も存在する。リアルタイムでのドローンの映像だけでなく、そのほかのVR映像なども楽しめるのがこのゴーグルの特徴だ。

操作性の高さも魅力

映像だけでなくもちろん音声も入力することができるほか、マイク入力にも対応している。映像を確認するだけでなく、ドローンを操縦しながら他の人とコンタクトを取ることも可能だ。

Orqa FPV.Oneにはヘッドセットにティルトアラームも取り付けられている。長くゴーグルを装着し、ドローンを操縦していると、実際の身体の平衡感覚を失ってしまい、事故の原因にもなってしまいかねない。そうならないように、このヘッドセットは頭が地面の方へ向いている際、警告音を発してくれるよう設計されている。

こういったバーチャルゴーグルは身体の安全も守る必要があるだけに、ありがたい機能の1つと言えるだろう。

スイッチのオンオフも側面に備えられたボタン操作で行うことができる。そしてゴーグルの中が蒸れてしまわないよう、ファンを起動させたり、クイックレコード機能を使って映像を記録しておくことも、ボタン操作で可能となっている。ボタンは全部で3つのみに限定されているので、どのボタンがどの機能か、ということも迷わずに扱えるはずだ。

ドローンレースをさらなる迫力で体験「Orqa FPV.One」

また、レース以外にもゴーグルの視認性を活かし、ドローンを使った精密検査なども行うことができるだろう。高所の検査や狭いところのチェックは人間では難しい場合でも、Orqa FPV.Oneとドローンを利用すれば、誰でも安全に点検と確認箇所の録画が可能になる。

Orqa FPV.Oneは現在Kickstarterで注文を受け付けており、6万円程度の出資で一台購入することが可能だ。世界各国への発送も対応しているため、日本からの注文も可能だ。