子供からプロの大人まで使えるArduinoを。「Arduino For Everyone」

インターネットやロボットテクノロジーが身近になる中、そういった分野を扱う教材も徐々に日本で見かける機会も増えてきた。例えば全年齢を対象とした電子工作教室や、プログラミング教室のように、全国で開かれている講座へ参加すれば、専門学校や大学の高等教育を受けずともスキルを身につけることができる。

ただ、最も良いのは家に居ながらにしていつでも学習ができるような環境である。親子や兄弟、家族が同じものを使ってロボティクスを学ぶことができれば、お互いの学習モチベーションの維持とスキルアップに大きく役立つだろう。

ロボティクス、IoT、そして機械学習は現在最も注目を集めるトピックとなっているが、これら3つのトピックを同時に、誰でも活用させることができるのが「Arduino for Everyone」だ。

STEM教育に最適なArduino

次世代の人材育成カリキュラムとして、STEM教育という言葉が使われて久しくなったが、世界で最も教育現場で活躍しているマイクロコンピューターのArduinoは、世界中でSTEM教育を支える大きな役割を担うようになっている。

Arduino for EveryoneはそんなArduinoをベースにしたプロダクトで、Arduinoが子供からプロの大人まで使えるようデザインされている。

Arduinoが世界中で用いられる理由として大きいのが、このプロジェクトがオープンソースで開発されてきたことにある。各国でインターネットを介してコミュニティが形成され、たとえわからないことがあってもネットで検索したり掲示板に書き込めば、すぐに回答が得られるのはArduinoならではのソーシャル性である。

またセンサーやモーター、LEDなど、コンパクトながら必要最低限の機能がそこにすべて凝縮されていることも理由として大きい。誰でも手軽にプロトタイプを製作したり、プログラミング技術をここから学ぶことができるのだ。

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公教育の場でもArduinoは頻繁に活用されており、教育用のノウハウの蓄積も進んでいる。Arduinoはまさに、初心者にはうってつけのハードウェアとなっているのである。

Arduino For Everyoneは、より多くの人がArduinoへ気軽に手を伸ばせるよう開発されており、最低限の知識とスキルを身につけるためのガイダンスとチュートリアルが充実している。

より多くの人にArduinoの魅力を届けるために

あらかじめ用意された課題をこなせば、誰でも自由にコーディングや電子工作を行えるよう設計されているため、いきなりハードのみを渡されて、何をすればいいのかわからないという事態になる心配もない。初心者は自由度よりも、それを使って何をすればいいのかを理解する必要があるため、その点のアシストとしては非常に有益な存在となるはずだ。

Arduino For Everyoneで提供されるメソッドは実践的で、チュートリアル向けのコンテンツではなく今すぐに使えるようなスキルを例に構築されている。これによって高いモチベーションを維持したまま学習に望むことができるだろう。

また、講義形式の指導ではなく、実際に手を動かしながら進める実践的な内容を重視しているので、退屈さを感じることもないはずだ。

万が一手を動かしていてわからないことが出てきた場合は、あらゆるトラブルやノウハウに関する電子書籍がArduino For Everyone購入時に付属する。これを参照すれば、疑問の大半は解決することができるだろう。

子供からプロの大人まで使えるArduinoを。「Arduino For Everyone」

このように初心者にも充実したコンテンツを満載にした製品だが、Arduino For Everyoneは初心者だけでなく、上級者が求めるクオリティのプロジェクトも作り上げることができる。たとえば生体認証によるドアロックや自動ガーデニングロボット、自動給餌器や水質管理システムなど、スキルと根気次第でなんでも作れてしまうArduinoの拡張性はそのままだ。

Arduino For Everyoneは現在Kickstarterで注文を受け付けており、4千円程度の出資で本体を一気購入することができる。まとめ買いパックも割引価格で販売されているため、教育用の購入にも最適だ。