ドイツ製の次世代小型空気分析器「air-Q 」

身の回りの空気の清潔感は重要で、見た目には影響しないものの、毎日の健康状態に大きく影響を与える。

特に現代人は室内で生活や仕事をこなすことがほとんどであるため、空気が淀んでしまいやすい場所では最新の注意を払う必要がある。とはいえ対処法といっても一般には定期的な換気程度の対策しか打つことはできないため、常に清潔な状態を維持するなら空気清浄機は必須と言えるだろう。

最近では小型の空気清浄機も様々な種類が存在するため、気軽に室内の空気をきれいにすることができる。この度ドイツで誕生した「air-Q」は、小型サイズで空気の状態を感知してくれるだけでなく、便利な機能も搭載した次世代のプロダクトとなっている。

空気の状態を気軽に診断

人間は通常、1日あたり2万回の呼吸を繰り返すという。外のものをこれだけ自分の体の中と出し入れするというのは、水や食べ物を摂取する回数よりも多く、本来であれば最も気をつけるべき衛生環境であるとも言える。

air-Qはそんな空気の衛生状態の改善に役立ってくれる存在であるが、まずはその本体の大きさがポイントだ。全長は15センチほどで、机の片隅に置いておくこともできるほどの小ささとなっている。

一人暮らしの家であればストーブほどの大きさの空気清浄機はかさばってしまうし、オフィスなどに持ち込むにしても目立ってしまう。air-Qなら自分の普段の生活圏内を確実に、省スペースで空気を正常化することができるため、生活にも取り入れやすい。

また、air-Qは単に空気を入れ替えるだけでなく、内部のセンサーによって約12の物質を感知することができる。CO2や有機化合物といったポピュラーな有害物質なら、確実に正常化してくれるのがこの清浄機の特徴だ。

また、air-Qには煙感知センサーやノイズメーターも備わっている。慣れなどからこれまで空気の汚れや騒音なども、air-Qによって可視化され、解決のサポートをしてくれるため、より生活環境の改善につなげることが出来そうだ。

ドイツ製の次世代小型空気分析器「air-Q 」

あるいは室内における人間の存在や、窓が開いているかどうかなど、周囲の状況も自動的に判別してくれる。空気の状態はその環境によって大きく左右されるが、air-Qは自動的にその状況に応じて最適な方法で環境を整えてくれる。

小型とは思えないデータ収集能力

小型でありながら、air-Qは非常にスマートな方法で問題解決に取り組む。始めに周囲の状況のデータを収集し、周囲の空気が人の体に与えるダメージを計測する。

air-Qが感知した空気の状態評価はLEDランプの表示によって表される。空気がきれいか否かの判断はここから目視で判別できるほか、さらに詳細な空気に含まれている物質を知りたい場合には、専用のアプリから閲覧することも可能だ。

空気の状態がわかるだけでも、air-Qは多くのメリットをユーザーにもたらしてくれる。まずアレルギー症状に悩まされている人は、どのような物質が空気中に含まれているかを、air-Qを通じて視覚化されるため、何が体にアレルギーを引き起こしているのかが火止めてわかるようになる。あるいは幼い子がいるファミリー層には常に子供が吸っている空気の状態を感知し、何か異常があった場合にはすぐに対処するということも可能になるだろう。

子供の呼吸器系の異常やアレルギーは、日常的に吸っている空気が原因となることも少なくない。air-Qによって、そのような症状の発生を未然に防ぐことも可能になるだろう。

あるいはオフィスなどにair-Qを設置すれば、常に空気の状態に気をつけることで、むやみなパフォーマンスの低下を避けることも可能になるだろう。

air-Qの電源はUSB-C端子で提供されるため、どこからでも電源を提供することが可能だ。火災報知器がわりにも取り付けられることから、専用の端子を購入していくつか家の中に設置しておくという使い方も有効だ。

air-Qは現在Kickstarterで注文を受け付けており、1機あたり4万円程度の出資で購入することができる。発送は欧州に限られているため日本からの注文はできないものの、人気製品となれば国内にも流通される日が来るかもしれない。