ラップトップもマルチディスプレイに「TRIO」

PCを扱う上でできることなら確保しておきたいのが、ディスプレイのマルチ化である。ラップトップやデスクトップに限らず、基本的にディスプレイは一枚あれば事足りるものだが、グラフィックデザインやファイナンスなど、業種によっては一台のコンピューターに複数台のディスプレイを接続して運用する方が効率が良いということもある。一度に何度もウィンドウやタブを閉じたり開いたりしていると、作業がややこしくなってしまうこともあるためだ。

ただ、マルチディスプレイにはほぼ同じモデルのディスプレイを用意して、ある程度ディスプレイの形状を整えておかなければ使い勝手が悪い。ましてラップトップサイズのディスプレイはかなりインチが小さいため、マルチディスプレイにするためには工夫が必要であった。

「TRIO」はそんなラップトップのマルチディスプレイ化を手助けしてくれるありがたいガジェットで、デスクトップを持たない人でもマルチディスプレイの恩恵を最大限に受けることができるようになる。

持ち歩けるディスプレイモニタ

ラップトップの魅力は、何と言ってもどこにでも持ち運べる機動力にあるだろう。電源も内蔵しているために、PC一台あれば作業が行えるのは魅力的だが、マルチディスプレイ環境の持ち運びとなると話は違ってきてしまう。

デスクトップは持ち歩くことを想定しておらず接続するディスプレイモニターも同様である。ラップトップでマルチディスプレイにしていても、外出して作業をする場合にはマルチディスプレイ環境を諦めなければならず、出張先などの普段とは勝手の違う環境では、シングルディスプレイでの運用を強いられていた。

TRIOはそんな機動力に欠ける従来のマルチディスプレイ環境を改善するために生まれたプロダクトで、いつでもどこでもラップトップに接続した状態で複数のディスプレイモニターを閲覧することができる。

ラップトップもマルチディスプレイに「TRIO」

同メーカーはこれまで「DUO」という名前で、デュアルディスプレイをラップトップで実現するプロダクトを販売していたが、今回はついにトリプルディスプレイを実現する位にいたり、TRIOという名前になった。

TRIOには一見するとタブレットのように薄いスクリーンとなっているが、これを展開してラップトップに接続すれば、コンパクトなディスプレイモニタへと変形してくれる。サイズは12.5インチのものと、14インチのものが用意されている。

それぞれラップトップのモニターのサイズに合わせて異なるものを装着できるようになっているので、同じラップトップといっても小さすぎたり、大きすぎたりする心配はないだろう。

TRIOの取り付けは磁力によって行われる。ラップトップの背面に専用のマグネットを装着し、そこにディスプレイを取り付けるという仕組みだ。

あとはクリップで補強することでディスプレイを展開することが可能となり、複雑な組み立てなども必要ないのでガジェットに詳しくないという人にも嬉しい仕様となっている。

ディスプレイには無限の使い方も
また、それぞれのディスプレイは取り外して独立して活用することもできる。一台は本体に密着させ、もう一台は自立したディスプレイとして扱い、仕様書などを読み込むためのスクリーンとして活用することもできるだろう。

このような独立機能は一人での使用はもちろんのこと、多人数での使用にも適している。プレゼンの際に空いているスクリーンをクライアントに私、資料を直接読みながら話を聞いてもらったり、仕上がりのチェックのため、本体と同じ画面をスクリーンに表示させ、そのディスプレイをディレクターに手渡して見てもらうといった器用な使い方も可能だ。

ラップトップもマルチディスプレイに「TRIO」

これまでマルチディスプレイ環境に触れたことのない人には伝わりにくいかもしれないが、ディスプレイが複数台あることで可能になることは多い。まして通常のディスプレイモニターとは違い、タブレット型のモニターとなるため、使い方によってはデスクトップ型よりも優れた性能を発揮するだろう。

TRIOは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり179ドル以上の出資で購入することができる。

発送は世界各国に対応しているので、日本からの注文も可能だ。