光の力で目を覚めさせるデバイス「Pocket Sky」

光が人間に与える影響は大きく、その日1日の活動のモチベーションをも左右する力を秘めている。

代表的なのは太陽で、朝日を浴びることは人間にとってメリットの大きい行為であるということが報告されている。健康的な光を朝という時間帯に浴びることで体内の活動がスタートし、その人の生活リズムが形成されていくという仕組みだ。

ただ、現代人は朝に陽の光を浴びることができるとは限らない。夜に仕事をする生活リズムで過ごしている人もいれば、日中に活動するタイプの人でも、住まいの都合上、朝の時間帯の陽の光が遮られてしまっている場合もある。

かといって電気をつけっぱなしにするなどの策は、十分な休息を妨げてしまう要因にもなりかねない。「Pocket Sky」はそんな陽の光の微妙なニーズに応えるべく誕生したデバイスで、適切な時間帯に適切な光量をユーザーに届けてくれるありがたいプロダクトに仕上がっている。

人工的に太陽の光を再現

陽の光を吸収する体の器官として最も重要なのが、やはり視覚を司る眼球の部分だ。ここに太陽柔らかいの光が当てられることで、メラトニンと睡眠ホルモンの分泌を抑制し、覚醒効果を体に与えてくれる。

この手法は人間が目を覚ますための最も自然かつ原始的で、健康を阻害しない方法となっており、古来から伝わる人間の一般的な生活リズムに則った働きを促してくれるのだ。

心地よい目覚めはその日のパフォーマンスにも前向きな効果をもたらし、十分な睡眠時間と掛け合わせれば、強力な健康法であるとも言えるだろう。

ただ。現代では古代とは違い夜間でも昼間と同様に活動することができる。夜勤をしている人はもちろんのこと、働いていないという場合でも夜にスマートフォンやPCをいじったり、明るくライトが照らされた場所で生活ができるようになっている。そのため夜以外の時間帯にも光が浴びられてしまうだけでなく、夜にこそ目を覚ましておきたいという人も少なくない。

光の力で目を覚めさせるデバイス「Pocket Sky」

そのようなケースで活躍するのが、Pocket Skyの存在だ。これはゴーグルのようにユーザーが目の周りに装着して扱うことができる。Pocket Skyからは穏やかなブルーライトが発せられ、装着車の目のみに光を照らし、まるで太陽の光を浴びたかのような目覚めを与えてくれる。

そして1日あたり20分の使用で、エネルギッシュな気持ちにさせてくれるというのも魅力的である。出かける前の忙しいタイミングでも、Pocket Skyは活躍が期待できるだろう。


日光の力がもたらすメリットを提供

また、日光の力を人工的にPocket Skyは作り出すことで、人間の身体能力をも向上させてくれるのが大きな特徴だ。合間合間のPocket Skyの使用によって、使用者の認知能力を向上させ、フィジカルパフォーマンスにも良い影響を与えてくれる。学生やデスクワークの人だけでなく、アスリートや肉体労働に従事する人にも良い影響を与えてくれるのだ。

Pocket Skyは日光が少なくなってしまいがちな冬の季節でも、快活に生きられるようエネルギーを与えてくれる。冬は光に当たっている時間が短いため、人間の体は必然的にそのパフォーマンスも低下してしまうとされているが、Pocket Skyによって人工的に光に当たっている時間を延ばすことで、季節にとらわれず、快活に毎日を過ごすことができるだろう。

あるいは旅行者にとってもPocket Skyは有効である。時差の発生する海外旅行などに行くと、どうしても体を悩ませるのが時差ぼけの問題である。

日中に眠くなり、夜に眼が冴えるというのは体のリズムが日本基準になっているからであるが、Pocket Skyによって意図的に光を浴びる量を調節することで、効率よく時差ボケを解消することができるだろう。睡眠のサイクルを光によって調節することで、Pocket Skyは健康的な睡眠の質をも回復してくれるのである。

光の力で目を覚めさせるデバイス「Pocket Sky」

Pocket Skyは小型のウェアラブルデバイスであるため、まるでサングラスを持ち歩くような形で楽々持ち運びが行える。たった12グラムの軽量サイズのため、男女を問わずちょっとした隙間に備えておくことができ、どこへ行くにも持ち歩く習慣を身につけられるはずだ。

Pocket Skyは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり111ドルで本体を購入することができる。発送は世界各国に対応しているだけでなく、注文受付個数も限られているため、欲しい場合は早めに申し込む必要がありそうだ。