まるで現地人のように外国語が話せるアプリ「The NEED2SAY」

言語学習には2つの種類がある。1つは机の上で学べる言語の構造上の理解と、もう1つがコミュニケーションのための能力だ。

文法に代表されるように、言語学習において最も重要なのは、その言語がどのような法則に基づいて使われているかというものを知ることにある。もちろん直感的にその構造を理解することもできるのだが、すでに多くの人の営みによって体系化された教材を利用し、効率的に学ぶ方がはるかに身になるというものだろう。

ただ、構造で言語を理解していても、実際にそれをコミュニケーションで使えるかどうかはまた別の問題だ。言語コミュニケーションは極端にいえばその言葉を使って意思疎通が取れれば良いのであって、構造的な理解が完璧でなくとも、話はできるのである。

外国語によるコミュニケーションは難しいと思われがちだが、「The NEED2SAY」はそんな話すための外国語学習の手助けに特化したアプリケーションとなっている。

会話に特化した外国語学習を

外国語を話すのが難しいとされているのは、机の上でそれを学習するには無理があるからという点は注目すべきだろう。いわゆる学校教育における外国語学習は、文法、翻訳、読解、筆記に力を入れているため、コミュニケーションの方法を教えてくれることは稀である。

一方、The NEED2SAYではスピーキングとリスニング、発音とボキャブラリーという、コミュニケーションに特化した内容で学習を進めていくことができる。

外国語のコミュニケーション能力を高めるには実際に話すのが一番とはいえ、ある程度は指針として学習に有効なテキストブックが欲しいものだ。The NEED2SAYはそのようなニーズに応えてくれるアプリとなっており、有益な情報をすぐユーザーに届け、彼らが自信を持って会話に臨めるよう手助けをしてくれる。

The NEED2SAYは言語を実際に話し、正しく発音しながら正しいタイミングで適切な単語やセンテンスを口にできるようトレーニングをすることができるアプリだ。

例えば発音が難しい単語に出会った場合にはすぐこのアプリを開き、検索することで、正しいイントネーションだけでなく、口の使い方も動画で確認することができる。ネイティブスピーカーがどう発音するかをきちんと目で確認できれば、うまく発音できないと悩む人にとっても大きな助けとなるだろう。

あるいは自分の発音を録音して、ネイティブの発音と聴き比べるということも可能だ。学習した単語はイメージ写真や音と結びつけて記録し、決して忘れてしまわないようセーブしておくことができる。

まるで現地人のように外国語が話せるアプリ「The NEED2SAY」

The NEED2SAYのライブラリには異なる分野で数千もの単語が収録されている。大学での専攻学科やTOEFLに頻出の単語、学問的なものから日常的なものまで幅広く取り揃えているため、どのようなシチュエーションでもThe NEED2SAYがユーザーのトラブルを解決してくれるようになるだろう。加えて、ライブラリにはイディオムやよく使われるフレーズ、固有名詞なども収録されているため、通常の意味では通らないような単語に出会った時にも活躍してくれるはずだ。

スピークボットで会話能力を向上させよう

スピークボットはThe NEED2SAYの目玉とも言える機能である。この機能は様々な状況に合わせた会話を模擬的に行い、実際にそのようなシチュエーションに出会った際にはそのことを思い出しながら会話をすることができるようになるためだ。

模擬的な会話をスピークボットを通じて行うことで、会話の流れはどのようなものか、どのような疑問文が使われるのか、単語や表現は何が頻出なのかなどの経験則を養うことができるため、まるでコミュニケーションを実際に訓練しているかのような体験をすることができるだろう。

まるで現地人のように外国語が話せるアプリ「The NEED2SAY」

そして通常の会話では指摘されることもないようなイントネーションの良し悪しや、力の強弱の具合も学ぶことができる。録音機能を使って自分の会話の様子を保存し、スピークボットがフィードバックを送ってくれることだろう。

The NEED2SAYは現在英語とスペイン語に対応したヴァージョンの開発が進められている。英語の需要が高いことは言うまでもないが、スペイン語話者も年々増加傾向にあるため、こちらに対応しているのはありがたい仕様だ。

時期にフランス語や日本語、ドイツ語やアラビア語など、様々な地域の言語にも対応していく予定だ。

The NEED2SAYは現在Kickstarterで出資者を募集しており、6ドルで1ヶ月分の利用権が与えられる。リリースは2019年の8月の予定となっている。