その時の気分に最適の紅茶がいただけるメーカー「Teplo」
お茶は嗜好品であるとともにヘルスケアの分野でも大いに注目されてきた飲み物で、茶そのものの薬効だけでなく、いつもと同じ茶葉でも入れ方の違いなどによって、その効果は変わってくる。特に気分屋その時の体調に合わせたお茶を飲むことは、その人にとって大きなリラックス作用を与えてくれるはずだ。
そのような気分や体調などに合わせたお茶の淹れ方は、人間には一朝一夕で学べるような単純なものではないかもしれない。しかしながら、自動でその時に応じたお茶を淹れてくれるティーメーカーの「Teplo」であれば、常にタイミングに合わせた紅茶を楽しむことができるだろう。
自動で最適な紅茶を淹れてくれるティーメーカー
一見すると、Teploはごく普通のティーメーカーとさして変化があるわけではない。ティーポットとインフューザー、そしてティーグラスがセットされており、紅茶を飲むには最適のセットとなっている。
Teploが優れているのは、そのデザインよりもむしろ、見た目に似合わぬ周りの環境、特にお茶を飲もうとする人の状態を理解する能力であると言える。Teploはユーザーの心拍数や体温を計測し、今その人がどのような状態であるのかを測定する。
そして次にお茶を飲もうとしている場所がどのようなものかを測る。部屋の温度や湿度、騒音の具合はどうかなどを測定し、Teploはその時にあった最適のお茶の温度とブリューイングの時間を設定するのだ。
そうして淹れられた紅茶は確実にその時の気分にあったお茶となっており、いつもと同じ茶葉でも全く異なる風味を感じることができるようになるはずだ。
Teploの使い方もいたってシンプルで、そのほかのティーメーカーと同様、特別な操作は必要ない。
まず洗浄可能なガラスケトルに水を入れる。そして好みの茶葉を用意し、Teploのローズゴールドインフューザーに適量をセットする。
そしてTeploのスマートフォン向け専用アプリケーションを起動し、選択肢から今自分が飲もうとしている茶葉の種類を選ぶ。この際の選択肢はプリセットのものを利用するが、全100種類にも及ぶ選択肢が用意されているため、自分の使用している茶葉が選択肢にあるかどうかの心配をする必要はない。
普通に紅茶を飲む場合はこれで準備完了だが、自分に最適の一杯をいただきたいという場合は、Teploの下部に設置されているセンサーに触れ、心拍数を読み込ませておく。自分が飲むための紅茶であれば、ついでに指でセンサーに触れておくと良いだろう。
あとは自動的に水が温められてお湯になり、数分のうちにブリューイングが始まる。インフューザーは自動的に回転し、茶葉が適度にお湯の中に浸せられ、味に偏りのない紅茶が完成するという仕組みだ。
紅茶を淹れた後も楽しめる機能も搭載
紅茶は放置しておくと、茶葉がお湯に浸かりすぎて余計な渋みなどもお湯の中に溶け込んでしまうものだが、Teploは一定時間お湯の中をくぐらせると自動的にお湯から茶葉が引き上げられ、必要以上に渋みが出ないよう調節してくれる。
きちんとしたティーメーカーでなければこのあたりの調整を行うことは手動でも難しいため、ありがたい機能と言えるだろう。
あとは淹れられた紅茶を楽しむだけだが、ポットに入っている分はそのまま常温で放置しておけば、数時間は暖かいままで保管しておける。一度作っておけば、何度も暖かい紅茶を楽しめるのは嬉しいところだ。
紅茶を作ったあとは、アプリからその分の紅茶のテイストについてレビューを送信することができる。こういった味についてのデータも本部へ送られることで、微妙なテイストの改善につながるため、積極的に利用するのが良いだろう。
そしてオリジナルのブレンド茶葉の場合、そのレシピをアプリに保存して、次回以降も同じ設定で使用することができる。ブレンドティーが趣味の人でも楽しめるのがTeploの特徴だ。
あるいは、Teploから販売されているブレンドティーを別売りで購入して楽しむことができる。Teploに最適化されたブレンドとなっているため、手軽に新しい味にチャレンジしたいという場合には活用してみると良いだろう。
TeploはKickstarterで出資者を募集し、6万5千ドル以上の資金調達に成功している。今回は地域限定の発送となっているが、いずれ日本にも上陸する可能性は高いと言えそうだ。