進化したスマートスーツケース「NOVI」
例えば移動中にロストしまうといったケースは海外旅行の際はかなりの頻度で遭遇するアクシデントの1つだろう。貴重品は手荷物で持っていることがほとんどなため、スーツケースがなくなってすぐ困るということは少ないかもしれないが、それでも荷物がなくなるというのは気持ちの良いものではないし、最悪の場合見つからないままということもある。
あるいは目の届かないところに預けてしまうため、防犯上の心配も大きい。不当に荷物が盗み見られたり、持ち去られたりすることは避けたいものだ。
「NOVI」はそんな長距離移動にまつわるスーツケースのトラブルを、丸ごと解決してくれる次世代のスーツケースとなっており、従来の使い勝手を維持しながらスマートなスーツケースとして誕生した。
大小2種類の対応を選べる
NOVIには二種類のモデルが存在し、20インチのCITUSと28インチのATLASの2つから選ぶことができる。それぞれ35リッター、100リッターの容量を備えているため、自分のニーズにあったモデルを選ぶと良いだろう。もちろん、各国で採用されているバゲージポリシーにのっとったサイズとなっているため、航空機や行き先によっては取り扱えないというトラブルも回避することが可能だ。
NOVIに搭載された優れた機能の1つに、GPSによるトラッキングモードがある。常に位置情報がスーツケースから発信され、ユーザーはスマホアプリからNOVIが今どこにいるのかをリアルタイムで確認できるというシステムだ。
最近ではロストバゲージ防止のため、各航空会社でも独自にトラッキングシステムを導入しており、バーコード管理で可能な限り1つ1つの預かり荷物を追跡しているものの、更新頻度がバーコードを読み取った段階に限られてしまうため、リアルタイム性にかけてしまうことも少なくない。
仮に荷物受け取りの段階で自分の預けた荷物が流れてこなかった場合、ステータスが更新されるまで空港で待たなければならないということもあるが、NOVIのようにGPSが初めから搭載されている場合、ネットワークに繋がりさえすればいつでも荷物の位置情報を確認できる点は大きい。
ロストバゲージが起こった時でも、すでに空港に荷物がついているのか、あるいは別の空港に行ったのか、預けた荷物が飛行機に乗せられていなかったのかなどを独自に確認できるため、対処がしやすく、時間を無駄にしてしまう心配もないだろう。
ロストバゲージだけでなく、旅行中は手元でスーツケースを扱っている場合も、紛失や盗難の恐れはあるものだ。慣れない場所だと注意力も散漫になるため、物をなくすリスクも大きくなってしまう。
最新のテクノロジーを導入してスマホと連携
NOVIはそのような自体を防止するため、ケースにBluetooth接続機能が搭載され、リンクさせたスマホとの距離が一定以上になった場合、アラート通知をスマホに送ってくれる。
これによって手遅れになる前にスーツケースから離れてしまうことを防ぎ、持ち去られてしまいかけた時も追いかければ間に合う距離で通知が届くため、犯罪を未然に防ぐことができる。
スーツケースはどのようにロックをかけるかという問題も残る。既製品として出回っている鍵のほとんどは錠前タイプで、大抵の場合はあけようと思えば開けてしまえるような気休めのものばかりである。
錠前は自分で外すのもの手間になってしまうため、最近では鍵をかけずに預ける人も少なくないが、あったほうが安全であることには変わりない。NOVIは新しい鍵として、指紋認証システムをスーツケースのロックに採用している。
指紋認証は再現性が低く、複製が難しいため、既存の技術の中ではセキュリティレベルの高い認証方法の1つであるが、NOVIはユーザーの指紋をあらかじめ登録しておくことで、まるでiPhoneように指紋を照合することで簡単にロックを開閉することができる。
また自分のスマホとBluetoothで接続しておけば、直接NOVIに触れずとも、スマホからロックを解除することもできる。基本的にスマホがあれば、NOVIは快適に利用できるスーツケースとなるだろう。
NOVIは現在Kickstarterで注文を受け付けており、20インチのCITUSは139ドル、28インチのATLASは189ドルで購入が可能だ。
発送は世界各国に対応してるため、日本からの注文も行える。