ボイスコントロールでなんでも自在に操作可能「gBridge.io」

音声操作は年々その精度を増しつつあり、最近では驚きの聞き取り能力の高さを持って、私たちの生活に大きく役立っている。特にAlexaやGoogle Homeといったスマートスピーカーの登場は革新的で、ライフスタイルのあり方を大きく変えるかもしれない可能性を示してくれている。

スマートスピーカーはいわゆるスマート家電の一種であるが、ただネットワークで接続されているだけでなく、声だけで操作ができてしまうことを可能にしているのは大きい。ネットワークで接続されていることで一括管理できるだけでなく、スマホや本体をいじらずとも呼びかけるだけで機能を発揮しだす利便性は、慣れればこれ以上ない使いやすさを実現してくれるだろう。

ただ、スマート家電とは言っても全ての家電にボイスコントロール機能が搭載されているとは限らず、ネットワークに接続できるだけで声による操作に対応していないものも少なくない。

「gBridge.io」はそんな便利なボイスコントロール機能を少しでも多くのスマート家電やソフトウェアに搭載できるよう誕生したプロダクトで、プログラムの導入によってスマートスピーカーのような音声認識機能の搭載を促してくれる。

音声認識機能搭載でさらに便利になるスマート家電

スマート家電はここ数年で大きく発達し、あらゆる家電がセンサーやインターネットとリンクする機能を持ち、自動で状況を判断して機能してくれたり、家にいなくとも外からエアコンなどを操作できたりと、これまでにない使い勝手が魅力となっている。

加えてこれらの家電は安価で手に入るようになってきただけでなく、もはや家電はスマート化されていることが前提となっているようなレベルで普及が進んでいるため、家によっては全ての電化製品がスマート対応しているということも見かけるようになった。

しかし家電がネットワークに接続され、スマートフォンなどで一括管理できるのは確かに便利なのだが、コントロールしなければならない家電が増えると、管理が煩雑になってくる点は無視できない問題となるだろう。

例えばリビングのランプを点灯させたいのにも関わらず、ネットワークに接続されているランプのどれがリビングのものだったかがわからなくなったり、いちいちスマホを開いてリビングのランプに対応するスイッチのオンオフを切り替えるのは手間のかかる作業でもある。

gBridge.ioによって音声入力機能を付与することができれば、そんな悩みも解決することができるだろう。ボイスコントロールが可能となれば、「リビングのランプをつけて」と言うだけで点灯させることができるためだ。

より簡単に導入が可能に

gBridge.ioを使ったボイスコントロール機能の追加は簡単だ。MQTTサーバーという機械間のコミュニケーションを支えるプロトコルのホストとなり、スマートスピーカーの構造を完璧に把握せずとも容易に導入することができる。

実際、AlexaやGoogle Homeに対応していないスマート家電が多い理由として、それらの音声認識機能の構造を解析し、自社製品に導入することが困難であることが挙げられる。どちらもAPIを公開しているとはいえ、エンジニアの技術力が追いついていなければサードパーティによる積極的なスマート家電の開発も期待できないものだ。

ボイスコントロールでなんでも自在に操作可能「gBridge.io」

gBridge.ioはそんな音声入力機能搭載の利便性を飛躍的に高め、スマート家電開発を大きく推し進めてくれる可能性を持ったプロダクトとなっているのである。

gBridge.ioはすでにリリースされており、Googleアシスタント向けのサポートを受けながら稼働している。現在は2000ほどのユーザーによってgBridge.ioが利用されており、順調にサービスとして提供されていることがわかる。

サービスを利用するユーザーが増えるにつれ、保守にかかる費用は募り、より優れた環境を求められるようになるものだが、gBridge.ioは現在Kickstarterでそのための資金調達を行なっている。

また保守だけでなく、今回の資金調達によってAmazon Alexaにも対応できるようになることを目標としており、さらなるユーザー数拡大に向けて企画が進められている。

Kickstarer上のキャンペーンでは1万円程度の出資を行なってくれたユーザー向けにAlexaに対応したベータテスト参加権が与えられるほか、gBridge.ioの永久利用ライセンスも獲得することができる。

まだgBridge.ioを利用していないという人で、これから導入を考えている人にはお得なプランとなりそうだ。