スマートマッピング機能つき掃除ロボット「Narwal」

ルンバの登場以来、自動で家の中を掃除してくれる掃除機ロボットは一躍ポピュラーになった。最近では比較的手頃な価格で購入することもできるようになったため、一般的な家庭でも導入されている事例は見かけることも増えた。

いくつものメーカーから同じような形で発売されている掃除ロボットだが、月日が経つにつれその性能も少しづつアップデートを繰り返している。吸引力が向上するといった掃除機本来の性能もさることながら、スマート家電としてインターネットに接続し、ユーザーのリクエストに対して詳細に応えられるようにも進化している。

「Narwal」もまた最新の掃除機ロボットの1つだが、人間の手を借りることなく家中をクリーニングするため、多くの機能を搭載して発表されたプロダクトだ。

進化したロボット掃除機

Narwalの最大の特徴の1つに、セルフクリーニング機能が搭載されていることが挙げられる。開発チームはクリーニングには1.0から4.0までの段階があると説明しており、1.0では人間の手によるモップがけや床拭き、2.0では掃除機を使ったクリーニング、3.0では掃除ロボットによるクリーニングだが、モップの取り換えやごみ取りはマニュアルで行うもの、そして4.0では掃除に関するほぼ全てを自動で行ってしまうオートクリーニングだ。

Narwalは4.0の次世代クリーニングに対応した製品となっており、これまで掃除に必要とされてきたほとんどの手間を省略させてしまうことが可能となっている。

従来の掃除ロボットは、自動で床磨きやホコリ取りを行ってくれるところまでは良かったのだが、モップを取り替えたり、水を補充したりする手間がかかっていただけでなく、うまく汚れが拭き取れていないケースも少なくなかった。

そのため人間の手で掃除していた時よりもかえってストレスが溜まってしまうという声もあったのだが、Narwalはまずそのような手間の解消と清掃力の向上に力を注いでいる。

スマートマッピング機能つき掃除ロボット「Narwal」

装着されたモップは自動でクリーニングされ、清掃作業に使われる水も5リットルほど貯蔵が可能で、掃除のたびに水を補充するといった手間はかからない。

水はNarwalのベースステーションに取り付けられたタンクに貯蔵され、使用済みの水と清潔な水の2種類に分けて蓄えられる。使用者が扱うことになるのが基本的にこの2つのタンクのみで、あとはNarwalが自らメンテナンスを施してくれる。

Narwalは2つのモップを回転させて掃除を行うため、汚れが床に残ってしまう心配はほぼない。しつこい汚れでも、確実に拭き取ってくれることだろう。

モップがけだけでなく吸引掃除機としても優れた性能を発揮する。体毛から食べかす、ほこりまで、些細なものもすべて吸い込んでくれるのがNarwalだ。掃除機も毎日家の中を走らせなければ少しづつ汚れが溜まっていってしまうものだが、Narwalを使えば細かな掃除の必要も無くなるだろう。形状も神苑ではなく丸みを帯びた四角形となっているので、部屋の角なども確実に掃除することができる。

スマホとの連携でより快適に

また、Narwalは最新のナビゲーションシステムを搭載しているため、家の中を自律して確実に掃除を行うこともできる。従来のセンサーのみの掃除ロボットでは位置情報を特定することができず、うまく掃除がけができていない箇所もあったものだが、Narwalは自らマッピング機能を備えているため、いかなる家庭であっても問題なく掃除を行ってくれるだろう。

スマートマッピング機能つき掃除ロボット「Narwal」

Narwalはスマートフォン向けアプリと連動することで、より詳細な設定が可能となる。ホームレイアウトをアプリから読み込ませ、ロボットに効果的な掃除が行えるよう促すことができるほか、クリーニングエリアを指定し、一部の部屋だけを掃除させるといったコントロールもアプリから行える。

もちろんスマートフォンからリモートコントロールで直接掃除することもできるため、Narwalの設定でカバーできない掃除はこちらを使えば安心だ。

あるいは掃除のスケジュールを設定し、週に何度出動させ、何時にどの場所を掃除するかといったセットアップも可能となっている。クリーニングステータスはクラウドストレージに保存され、ネットからこれまでの統計などを閲覧することができる。

Narwalは現在Kickstarterで出資者を募っており、一台あたり549ドルで購入することが可能だ。キットには本体以外にも代えのモップなどが付属しているため、長期間の利用にも最適の一台となっている。