自動車のメンテナンスチェックはお任せ「Carnostic」
ドライバーは時として繊細な技術が問われることもあるが、いつもリラックスして運転ができるとは限らない。慣れない道などでは交通標識や進行方向に意識を向けなければならず、注意することが増えてしまうとケアレスミスも起こってしまう。
その気がなくとも注意が散漫になってしまい、結果的に大きな事故につながってしまうこともある。できる限り運転のみに集中できるよう環境を整えることが、事故防止には欠かせないのである。
CarnosticはAIによって常に車のメンテナンス状況を自動的に把握し、まるでメカニックが同乗しているかのような働きをしてドライバーの負担を軽減してくれる。
初心者でも行えるお手軽メンテナンス
多くの人が当たり前のように乗っている自動車だが、車もまた精密機械の1つであることを忘れてはいけない。定期的にメンテナンスを行い、不調をきたすようなところがあれば迅速に修理を行う必要があるものだ。
ただ、メンテナンスに関する知識は運転技術ほど普及しておらず、車検の際にチェックしてもらうか、運転に支障が現れてからしか対応することができないため、どうしてもすぐに手を打つということが難しい。
そして車の不備に関して後手に回ってしまうことが増えると、それだけ出費もかさんでしまいがちだ。人間の体と同じく実際に症状が現れてからでは多少のメンテナンスで解決することができず、クリーンアップなどではなくパーツ交換の必要が出てきてしまうなど、面倒は多い。
とは言え、自らメンテナンスを定期的に行うというのも難易度が高い。自動車に関するマニュアルは購入時やレンタル時に付属するがあまりにも分厚く、家電製品のマニュアルのように全てを読み込むのは相当の労力を要する。
だからと言ってメンテナンスのたびにマニュアルを引っ張り出して使用するのも、あまりにコストパフォーマンスの悪い話である。そのため自ら車の状態を確認することは諦めてしまいがちとなり、故障へのリスクを心配しながら運転をすることになる。
Carnosticはそのような車のメンテナンス状況の診断を自動的に行ってくれる、画期的な外付けAIだ。Carnosticはクラウドベースで動作するメンテナンスプラットフォームで、世界中のユーザーからデータを収集し、ビッグデータと照らし合わせることでここのユーザーが抱える問題を分析する。
最新技術でコンパクトで性格な診断を実現
自動車のチェックはAIと機械学習を用いて行われ、ユーザーが増加し、収集ケースが増えるほどに性格になっていくことが予想される。使い込むほどに、エンジニアとしての精度も上がっていくのだ。
ただ、Carnosticリリース時点でかなりのビッグデータを形成しているため、その日から使うのにも申し分ない精度を発揮してくれる。早期に購入したユーザーが割を食ってしまう心配はないだろう。現在もベータテスト参加者を募集しており、より精度の高い診断を行えるよう改良が加えられ続けている。
Carnosticは異常を発見した時だけでなく、のちに異常をきたしてしまうかもしれない潜在的なリスクを探知することもできる。その際は通知をユーザーに送信し、精密な検査を受けることを推奨してくれる。
また、異常を発見した際にはそれが運転手でも直せるレベルかどうかを評価し、修理に出すべきかどうかの診断まで行ってくれる。Carnosticはかなり早い段階の正気症状も見逃さないため、パーツを余計に破損させてしまうなどの悪化症状につながるリスクも回避できるはずだ。
Carnosticは全部で600にもなるセンサーから車の異常を検知し、その状態について診断してくれる。自動車工場で使用されているような産業向けの精密検査アルゴリズムと、最新の診断ソフトウェアを組み合わせることで、コンパクトなシステムでありながら確実な診断を行えるようデザインされているのだ。
Carnosticはエンジニアリングに詳しくないユーザーにもわかるような表記で診断結果をアウトプットしてくれるため、車に不慣れな人でも愛用することができる。車の状態を常に気遣うことは、車の寿命を延ばす上でも重要となるため、一家に一台備えておいても良いだろう。
Carnosticは現在Kickstarterで注文を受け付けており、4500円ほどの出資で一台購入することができる。発送は世界各国に対応しており、日本からも注文が可能だ。