利便性と防犯性を備えたスタイリッシュなスマートデバイス「Rizlet」

例えばフィットネスの際には身体に密着した状態で使用するウェアラブルデバイスが心拍数などを計測し、リアルタイムでのヘルスチェックを行うことで効果的なエクササイズを実現することができる。あるいは衣類タイプのスマートデバイスであれば、周りの気温に合わせて通気性や保温性が変化するといったものも実現に向けて開発が進められている。

ウェアラブルデバイスの中でも最もポピュラーなのが腕につけるタイプのモデルだが、「Rizlet」は一般的なモデルよりもスタイリッシュで、かつ多機能性に富んだ性能によって生活に密着した役割を果たしてくれる。

安全第一のスマートウォッチ

Rizletはいわゆるスマートウォッチに分類されるデバイスで、腕に身につけて使用する。スマートウォッチといえばApple Watchが最もポピュラーだが、Rizletがまず力を入れているのが着用者の安全を守るための機能である。

最近では個人携帯できる防犯グッズも充実しており、女性がカバンやポケットに入れて簡単い使えるようなアイテムも多く見かけるものだが、いざという時に使うことができないケースも少なくない。

携帯や時計は外出の際は常に持ち歩くようなアイテムであっても、防犯グッズは常に持ち歩いているとは限らない。いつもと違うカバンを持って出かけた際には家に防犯アイテムを置いてきてしまうかもしれないし、そもそも安全グッズは常用するものではないため、その時がきた際にパニックになって上手く使えないというケースも考えられる。

一方Rizletの場合、こちらは基本的には腕時計としての役割が中心だ。普段は時計として活用するため家に置いてきてしまうことも少なく、毎日何らかの操作をするためもしもの時に使い方がわからないということになる心配もない。

Rizletの４つのモード

Rizletが備えている安全のための機能は4つに分類される。まず１つ目はパニックモードで、これは身の危険が迫り、早急な助けを求めたい時に使用する。

デバイスを三回素早くタップすることでこのモードが作動し、あらかじめ登録していた緊急連絡を伝えたい相手へ自動的にアラート通知を送る。この際単なる通知だけでなく、Rizletを身につけているユーザーの位置情報や、警察への自動接続機能も備えているため、緊急事態であってもパニックで危機を脱するための手順をおろそかにしてしまうことはない。

デバイスからはけたたましいアラート音や激しいフラッシュも放たれるため、不審者に追いかけられている場合は彼らに警戒心を植え付けることも可能だ。

２つ目はサイレントモードである。こちらはパニックモードとは違って静かにアラートを通知するタイプの機能で、下手に不審者などを刺激しないよう配慮されている。

本体の横側に設置されているボタンを入力することで機能するこのモードは、けたたましく周囲に身の危険を伝えないだけで基本的にはパニックモードと同じ機能を果たす。静かに身の危険を伝え、穏便に事を済ませたい際には活用したい機能となっている。

３つ目がカウントダウンモードである。これはまだ身の危険が迫っていないにせよ、何となく嫌な予感がするときに念のためあらかじめアラートを通知する準備だけしておきたいという場合に有効な機能である。

身の危険が実際に迫ってしまってからの場合では手遅れとなってしまうケースも考えられるため、できる事なら素早く危険を周囲に伝えたいものだが、カウントダウンモードはそのようなもしもに備えた保険として機能する。

まず嫌な雰囲気を感じた際にあらかじめタイマーをセットし、危険な予感がなくなるまでタイマーのカウントダウンを進行させる。仮に何の問題もなく安全な場所までたどり着いた場合はタイマーを停止させれば良いが、それまでに身の危険が訪れてしまい、操作できない状況になった場合、カウントダウンが0になった時点でRizletが自動的にパニックモードを起動させ、周囲に危険を通知してくれるという仕組みだ。

4つ目が追跡モードである。これは現在の位置情報を自動的に第三者から確認できるようにするモードで、家にたどり着くまで滞りがないかを誰かに見守ってもらうことができるというものだ。

誰かに助けを求めるほどではないが、不安なので見守ってほしいという時に便利な機能である。

Rizletは現在Kickstarterで注文を受け付けており、89ドルでRizletを一台購入することができる。