剛性とパワーに優れるクラウドプラットフォーム「NocBox」

クラウドコンピューティングは高いコストパフォーマンスと汎用性で、多くの人に親しまれているコンピューターの運用方法の1つとなっている。

ストレージやメールシステムはもちろんのこと、webサーバーや動画編集ソフトなどのアプリケーションもクラウド化することで、ユーザーはライセンスとインターネット環境、そして対応するPCさえあればいつでもどこでも同じアカウントで同じアプリを利用することができるようになったのである。

しかしながら通常のクラウドサービスは完全に外部サーバーに個人情報などを任せてしまうことになるため、自分で管理できないことに不安を覚える人も多い。いくら便利とは言え、自分で管理できないようではプライバシーの点でリスクが大きいものはクラウドで扱えないのである。

「NocBox」はそんな個人でクラウドを運用したいと考える人に向けて生まれたハードウェアで、プライバシーの遵守やセキュリティー対策はもちろんこと、高いパフォーマンスも期待できるプロダクトとなっている。

家庭用として驚異のスペックを持つNocBox

NocBoxは最新のIT技術を詰め込んで誕生した最新のクラウドプラットフォームだが、まず特筆すべきはそのプライバシー保持能力だ。

クラウドコンピューティングは確かに便利な技術だが、利用する上で最も懸念されてきたのがプライバシーの問題である。いくらシステム上では自分しかデータを見られなかったり、アプリケーションを操作することはできなくとも、サーバーはクラウドサービスのプロバイダーが管理している。

そのため彼らの裁量次第で、いくらでもユーザーのデータを覗き見ることが可能なのではという懸念が頭をよぎるためだ。

NocBoxはそのようなクラウドサービスにつきまとうプライバシーの問題を解決してくれる。NocBox本体はプライベートクラウドとして機能し、およそ10万を超えるアプリケーションをそこから利用することができるだけでなく、自前のDNS & DHCPサーバーも有している。

その上全てのデータのやり取りはミリタリーグレードのファイアウォールを通過して行われ、未知の脅威を検知するシステムもその際に動作するため、送受信からデータが抜き取られてしまうリスクは限りなく小さい。

剛性とパワーに優れるクラウドプラットフォーム「NocBox」

プライベートで管理するサーバーとなるため、第三者のアクセスには無類の強さを発揮するのがNocBoxの強みの1つだ。

個人利用が主な使い方でありながら、NocBoxは公的利用にも耐えうるほどのパワフルな処理能力も魅力となっている。ハイエンドモデルであるIntelのXeonプロセッサーを搭載し、エラーチェック用のECCメモリー、高速処理と耐障害性能に優れたRAIDストレージ、光速ネットワークを搭載しているため、スペック面では最高レベルのパフォーマンスを発揮してくれるだろう。

高いパフォーマンスを発揮するということは、それだけ多くのエネルギーを消費するということにもなってしまうが、NocBoxは省エネルギー対策にも目を向けたデザインとなっている。家庭で運用することを想定し、単に高いスペックだけを追求するのではなく毎日家庭でも使えるよう配慮がなされているのも、NocBoxがプライベートでの使用を推奨している理由の1つだ。

特許取得済み技術も特徴の1つ

そしてNocBox本体のセキュリティレベルも非常に高いものとして作られている。優れたインフォメーションセキュリティ技術を導入し、特許取得済みのプロセスによって本体の安全は常に守られているのだ。

各セグメントはミリタリーグレードのセキュリティによって分割して守られており、万が一のサイバー攻撃に対しても最低限の損害で済むよう設計されている。

NocBoxの脅威検知マネジメントシステムは、すでに開発段階で実際に攻撃シミュレーションを行っている。驚異の検知の妨害を同時に行うことに成功しているため、ウィルスやマルウェアの侵入には特に高い耐性を持っているのだ。

剛性とパワーに優れるクラウドプラットフォーム「NocBox」

セキュリティだけでなく、NocBoxはアドブロック機能や子供向けのコンテンツ制限機能も持ち合わせている。家庭内でのインターネット環境を整えたい場合にも、NocBoxは大いに役立ってくれることになりそうだ。

NocBoxは現在Kickstarterで注文を受け付けており、2000ドルの出資でプラットフォーム一台を購入することができる。すでに新しいクラウドシステムを家庭で導入したいと考えている人にとってはありがたい一台となりそうだ。