ミニチュアプレイヤー必携のレポートアプリ「MyMiniReport」
ボードゲームは将棋やオセロだけでなく、ロールプレイングゲームも根強い人気を誇っているジャンルです。精巧なミニチュアを操りながら、一人でも多人数でもできる卓上RPG、いわゆるTRPGは将棋などとは異なる立体感、そしてビデオゲームとも異なる臨場感を味わえるということで国内外を問わずファンが多く、様々な年齢層に向けたゲームが販売されています。
そして精巧なミニチュアを用いてのプレイングということもあり、ゲーム中はポピュラーなボードゲームにはない独特のワンシーンが生まれることもある。ある種映画やビデオゲームのワンカットのようなドラマが生まれることもあるが、こういったシーンに出会えることもこの遊びの醍醐味なのだ。
フランスで誕生した「MyMiniReport」はそんなボードゲームの独特の臨場感を記録し、戦闘レポートをとどめておくために開発されたスマートフォン向けアプリケーションで、写真撮影からシーン編集まで多くの機能を備えている。
TRPGをより楽しむためのアプリ
最近ではビデオゲームもスクリーンショットを撮影してその様子を記録し、SNSなどにアップロードする楽しみ方が見られるが、TRPGもまた同様の遊び方で盛り上がることもできる。何ターン目のどのシーンが印象的だったか、白熱したシーンだったかなどを記録することで、まるで映画のなかに入ったかのような臨場かが得られるものなのだ。そういった遊び方をさらに盛り上げてくれるのが、MyMiniReportの存在出会える。これはiOSおよびAndroidのスマートフォンに対応したアプリとなっており、戦闘シーンなどをアプリを通じてキャプチャーすることで映画のワンシーンのようにその瞬間を回想できるような一枚を収めることが可能だ。
ゲーム中、自分のコマが盤上を展開に応じて自由に駆け巡ることになるが、ゲームに集中している中でもMyMiniReportを忘れずに取り出して重要な局面を撮影しておくのが主な使い方だ。TRPGにも様々な種類のゲームがあるが、MyMiniReportはいかなるゲームにも対応できる汎用性を備えたアプリとなっているため、自分の好きなゲームで使えないという心配はない。
MyMiniReportはただ写真を撮影するだけでなく、アプリ内蔵の編集機能を使い分けることで多様な形式でキャプチャを保存することができる。編集機能が搭載されているとは言え、使い方はいたって簡単である。
はじめにアプリ内のカメラで写真を撮影した後、プリセットとしていくつか用意されているフキダシを選び、テキストを入力する。さらにフキダシを追加したり、テキストの編集や写真の切り取り、フィルター加工など、様々なツールを組み合わせてオリジナルの一枚を作り出すことができる。
お気に入りの一枚が完成したら、あとはその写真をPDF形式で保存したり、プリントアウトしてアナログ写真として保存しておくのも良いだろう。スクラップブックなどを作っている人にとっては、アプリから直接プリントアウトできる簡便さは重宝するはずだ。
TRPGに特化した機能
MyMiniReportは何と言ってもゲームシーンのキャプチャーに特化したアプリであるため、余計な機能は排除されている分使い勝手は良い。頻繁にゲームシーンのキャプチャをするプレイヤーにとっては嬉しいアプリだ。作業時間もものの数分であるため、instagramのような簡便さを体感できる。アプリ内では撮影した写真をゲームごとに保存する機能も搭載されている。MyMiniReportはポピュラーなTRPGへ網羅的に対応しているため、Warhammer40kやKill Teamといった人気作品はあらかじめファイルが用意されている。TRPGのヘビーユーザーならゲームごとにキャプチャ画像を整理する必要があるが、MyMiniReportならその手間も大幅に削減することが可能だ。
MyMiniReportは現在Kickstarterで出資者を募っており、5ユーロ以上の出資でMyMiniReportアプリを購入することができる。また資金調達額に応じてさらなる新機能も追加される予定で、1万4千ユーロでウィンドウズOSに対応したアプリケーション、1万6千ゆーろでビデオキャプチャ機能、2万ユーロでプロテクト機能のついたストレージ領域が追加される。
アプリそのものはリーズナブルであるため、TRPGユーザーであればスマホに備えておきたいアプリとなりそうだ。