どこでも行けて、なんでもできるプログラミングロボット「Sphero RVR」

インスピレーション、いわゆるひらめきは多くの人にとって生きていく上での重要な役割を果たし、生活をより豊かにする手助けをしてくれる。このような感覚的なスキルの良し悪しは先天的な能力として一人一人に与えられているだけでなく、トレーニングを積み重ねることで後天的に養っていくことも可能だ。

そして感覚を養うためには、なんらかのアウトプットの機会がなければそれを行うことは難しい。最適なのは何か物を作ることだが、自らロボットを組み立てるという機会は自身のひらめきや創造性を伸ばしていく上でも大きな役割を果たしてくれることになるだろう。

「Sphero RVR」は、そんなこれからのものづくりの基礎となるであろうロボティクスを学び、自ら実践していくために最適のデベロッパーキットとなっている。

パワフルな自走ロボット

RVRはいわゆる自走式の自動車型ロボットで、いかなる悪路でも走破できるタフネスと器用さを持ち合わせたパワフルな一台だ。箱出しですぐに組み立てて、プログラミングを行うことができるセットとなっているため、少しでも早くプログラミングを終えて走らせたいという人にも最適の一台である。

多くのロボット組み立てキットは、実際にロボットを動かすまでにある程度の時間を要してしまうことも少なくない。ロボットのプログラミングだけをやりたいのに電子工作を延々と課せられ、本来の目的であるコード学習までたどり着けないということもあるものだ。

RVRはそんなニーズにも対応した開発キットで、誰でも自分なりのロボットの醍醐味を味わうことができるだろう。

また、RVRはただのプログラミング学習用ロボットであったり、おもちゃのように遊ぶだけにとどまらないキットでもある。RVRはデフォルトの状態に対して様々なカスタマイズを施すことのできるキットとなっており、ハッカーや教育者、学生、テック趣味の人たちにも向けたロボットを意識している。彼らの扱い方次第で、RVRは無限の使い方を考えることができるだろう。

どこでも行けて、なんでもできるプログラミングロボット「Sphero RVR」

ロボティクスには様々なパーツを組み合わせることでその真価を発揮すると考えられている。たとえば世界で最もポピュラーなシングルマイコンであるRaspbery Piなどはそれ単体では昨日は限られており、サードパーティのパーツを買い揃えることでやっと何か一つのロボットを作り上げることができる。一方RVRはそのような手間をかけることなく、キットを一つ購入するだけで、基本的なロボティクスに関する学びを得ることができ、必要に応じて買い足すという経済的な選択肢を取ることも可能だ。

カスタマイズ性に富んだ本体性能

RVRではボードに取り付けられたセンサーや、高度に洗練されたコントロールシステムがカスタマイズ可能なプラットフォームとともに利用可能となっている。ロボティクス初心者からエリートハッカーに至るまで、RVRを通じて自分が思いもよらなかったようなプロダクトを完成させてしまうことも可能だ。

RVR独自のコントロールシステムはハイレゾエンコーダーと9軸IMUを搭載し、運転や物事の生後判定、そして現在の位置情報や車体の向きから行き先を正しく判定する機能を備えている。たとえ直線を走るだけであってもロボットは複雑な処理を行っているが、RVRであればその判断能力にも優れたものがある。進行方向における障害物はあらかじめセンサーによって探知し、その障害物を避けるような回避行動を行ったり、なだらかではない地面の走行の際や前進を妨げるなんらかの妨害が行われても、問題なくプログラム通りに走破できる能力を備えている点は、初心者からプロフェッショナルまで喜ばれる機能と言えるだろう。

どこでも行けて、なんでもできるプログラミングロボット「Sphero RVR」

こういった細かな操作性に関する制御を自分で行う場合、微妙な数値の入力やテスト走行を繰り返し行わなければならないため、非常に骨の折れる作業を必要とする。しかしながらRVRはデフォルトである程度の走行能力を備えているため、このようなややこしい操作を強いられてしまう心配はないだろう。

もちろんデフォルトで備えている能力だけでなく、このような高い基礎能力をベースに自分なりの判断能力を新たに付与することも可能だ。例えば顔認識機能や音声入力機能、マッピング能力など、オリジナルの一台を生み出すのには最適の本体となってくれるはずだ。

RVRは現在Kickstarterで出資者を募っており、一台当たり199ドル以上の出資で購入することができる。発送は世界各国に対応しており、日本からの注文も可能だ。