エコで高いパフォーマンスを発揮する家庭用ヒーター「SOLUS」
東京においても氷点下まで落ち込むことはあるため、たとえ夏場は暑くとも冬の冷え込み対策を欠かさずにはいられないものだ。
冬場は暖房器具がなければ最悪死に至ることもあるものだが、だからと言って24時間暖房器具を運用することもコストの面から推奨されることはない。堪え難い寒さはできる限り避けたいものだが、同時にバカにならないエネルギー消費も決して蒸してできない問題なのである。
「SOLUS」はそんなエネルギー問題を大きく改善する可能性を持った新しい家庭用ヒーターで、コストを気にする事なく冬の寒さを乗り切ることができるプロダクトとなっている。
次世代ラジエーターのSOLUS
SOLUSはいわゆる家庭用ラジエーターの一種である。ラジエーターは主に欧米の方で採用されることの多い設置型の暖房器具で、蒸気や温水の力を借りて室内を暖めることができる。SOLUSはこういったラジエーターを次世代向けに回収したプロダクトで、特許取得済みのグラフェンを用いたナノテックコーティングが施されているのが特徴だ。
このナノテックがSOLUSの機能に大きな役割を果たしており、従来の水の力を借りたラジエーターの5倍のパフォーマンスを実現するのである。最近では電気を用いたラジエーターも存在するが、SOLUSはこのタイプと比較すれば20倍ものパワーを発揮することができる。
また、単にパワーがあるだけでなく、サイズに関しても従来のものと大差ない。本体のサイズを大きくすれば高いパフォーマンスを発揮することは難しくないが、SOLUSは家庭用ラジエーターとして一般的なサイズを維持しながら20倍の効果アップに成功していることが優れた点の一つと言えるだろう。
調査によると、イギリスの一般的な家庭の場合、暖房器具の運用のためにかかるコストは毎年655ポンド、日本円にして9万円程度の出費となっている。これには地域差もあるかもしれないが、気温の低い地域に住んでいるとなればこれよりもはるかに暖房費用がかかっているケースも考えられるだろう。
日本では一般的に地方の生活費は都会に比べて安価とされるが、東北や北海道地域では暖房や除雪に大きなコストを支払っているケースもある。結果的に都会に勝るとも劣らない出費が発生しているとすれば、暖房費用は決して軽視できない問題である。
開発チームの試算によると、SOLUSの導入によって655ポンドの暖房費用は135ポンド、つまり2万円程度にまで削減できるとしており、大きな生活の助けとなってくれるはずだ。
使いやすさを追求したデザイン
SOLUSはそのミニマルなデザイン性にも注目したい。従来のラジエーターは壁を這うように設置される大掛かりなもので、場合によっては圧迫感が生まれてしまうこともある。SOLUSはサイズこそ小さくはないが、特徴的なのはその薄さだ。超軽量ガラスで覆われた本体の厚さはわずか10ミリで、重量も4.5キロと持ち運びも難しくない。そして設置も床上ではなく、薄型テレビや絵画のように壁にかけて行うこともできるため、室内のスペースを圧迫することもないだろう。ガラス製で薄く、場所も取らないSOLUSは現代的なミニマルデザインのインテリアコーディネートにもうまくマッチさせることができるはずだ。
SOLUSはスタイリッシュなデザインに適合した使いやすさが特徴的だ。一般的なラジエーターは家に組み込んであったり、新たに取り付ける場合はちょっとした工事が必要になったりすることもあるが、SOLUSはソケットをコンセントに差し込むだけで運用することができる。引越しの際はもちろん、ちょっとした模様替えの場合でも、SOLUSは手軽に取り外しと設置を行うことが可能だ。本体操作も専用のリモコンによって行うことができるので、一般的なエアコンと同じようにSOLUSを操作することができる。
SOLUSは高いコストパフォーマンスを発揮するだけでなく、100%リサイクル素材で構成されている点もポイントだ。SOLUSを破棄することになってもパーツごとでリサイクルが可能となっているため、捨ててしまう場合でも環境への負荷を極力抑えることが可能だ。
SOLUSは現在Kickstarterで出資者を募っており、2万円程度の出資でSOLUSを一台購入することができる。発送は世界各国に対応しているため、日本からの注文も可能だ。