コンパクトでもパワフルなステレオアンプ「Cherry mini MEGAschino 」
そしてアンプは既製品だけでなく、オリジナルのモデルを自ら組み上げる人も少なくなく、最近では電子工作が身近になった分、自作アンプ製作に勤しむ人も増えていくことが考えられる。
「Cherry mini MEGAschino ™」はそんな自作アンプ製作の助けとなってくれるモジュールで、コンパクトでリーズナブル、それでいて高性能なモデルの組み立てには大きな役割を果たす。
コンパクトなアンプの実現
今回開発チームが製作にあたったプロジェクトは、コンパクトなボード搭載のフォーマットである。本来は大型化が必至なMarascchinoアンプリファイアの回路をできる限り小さくまとめることによって、これまでにない密度でアンプ機能を聞きに搭載させることが可能になったというわけだ。製品はすでにチーム内で複数回のテストが行われており、MarascchinoのCherryアンプリファイアを搭載していなくとも正常に動作することが確認されている。
そして度重なる実験の中でモジュールを搭載していないMarascchinoとMEGAschinoを使用し続けたことで、新しいモジュールの可能性を見出すことにも成功した。これらのモジュールはソケットの中に設置されるため、交換の必要が生じた際は簡単に取り替えることができるという点だ。つまり最新ヴァージョンのモジュールを手に入れた場合でも、シンプルな工程のみでモジュールをリニューアルさせることも可能というわけだ。
The Cherry MaraschinoモジュールはCherry Maraschinoアンプリファイアボードに基づいて設計されている。このボードは現在いくつかのプロダクトにおいて利用されているものの、この製品では小さなスペースで運用するには大きすぎる上、操作にはワイヤーハーネスを用いる必要があるという不便な点もある。
Marascchino アンプリファイアボードはCherry Maraschino モジュールに比べてよりハードウェアらしいハードウェアだ。モジュールバージョンにはさらなる小型化の機会が与えられ、通常のMaraschino boardは片面のみしか機能しないところ、こちらのモジュールの場合は両面での機能が可能となっており、これによって省スペース化をさらに図ることに成功している。使えるものは最大限に有効活用することで、コンパクトモジュールとしての性能を高めることができるというわけだ。
常に改良が加えられるプロダクト
The Cherry Maraschinoモジュールはボードにあらかじめマウントされた状態の製品であり、大型のコンデンサやプロセッサをプロダクトのニーズに応じて付け替えることができる。将来のことを考えて改良の余地を残したい場合でも、有効に機能することだろう。
以下のビデオではプロトタイプのThe Cherry Maraschinoモジュールが実際に動作している様子を視聴することができる。アンプを直接動かすCherry USBに接続されたタブレットPCが、大型のスクリーンも動かしている様子が確認できる。
開発チームは独自に組み上げたフィクスチャを使用し、使用時の電力消費量や消費量に応じてどれくらいのオーディオ出力パフォーマンスを達成しているのかも確認している。現在も新しいバージョンのモジュール開発に取り組んでおり、オーディオパフォーマンスの最適化が図られている。
今後もヴァージョンアップを続けていくことが予想され、現行製品を購入しても自由に付け替えられることを考えると期待できるプロダクトと言えるだろう。
Cherry mini MEGAschino ™は現在Kickstarterで出資を募っており。一口10ドルから出資を行うことができる。