煩わしいバッテリー切れともおさらば「casecase」

スマートフォンやポータブルプレーヤーを運用する上で最も煩わしいのは、バッテリーの問題である。ポータブルデバイスは使い初めこそバッテリーも新品の状態であるため、ある程度の期間充電を行わずともしっかりと動いてくれるものだが、使用期間が伸びるにつれてバッテリーの持ちも悪くなり、3~4年も使えば半日も持たないほどにバッテリーが劣化してしまうことも珍しくない。

そのため外での活動が長い場合には、あらかじめ自宅で充電してから外出する必要があるのはもちろん、ポータブルチャージャーや充電アダプタを持ち歩きながら適宜充電を行うことも大切になってくる。

今やスマートフォンは現代人の必需品となっているが、同時に充電器も持ち歩くことが求められ流ようになっていると言えるだろう。

「casecase」はそんなスマートフォンの特徴と欠点に注目し、バッテリーの問題をスマホカバーによって解消しようという試みが込められたプロダクトとなっている。

ワイヤレスでかさばらない設計に

スマートフォンだけでなくポータブルチャージャーや充電ケーブルまで持ち歩かなければならないという現状は、かなり面倒で煩わしい状況であると言える。たとえスマートフォンをきちんと持ちあるいていても充電が切れてしまえば使えないし、充電のためにはあらかじめカバンにそのための用意を忍ばせておく必要があるためだ。

スマホは持ち運びやすさも取り柄であったはずなのに、スマホのために手持ちの荷物が増えてしまうというのはかえって日々のライフスタイルにスマホが悪影響をもたらしているとも言えるだろう。

肝心なのはスマホのモビリティを失わせることなく、外付けのバッテリーを持ち歩けるようになることなのだが、それを実現したのがcasecaseだ。

このプロダクトはいわゆるスマホカバーにポータブルチャージャーとしての機能を付与し、カバンやポケットを圧迫せずにいつでも充電を可能にしてくれる。ポータブルチャージャーだからといって分厚いものではなく、厚さは1.7センチという通常のスマホケースと同じくポケットにも収まるような薄さはしっかりと残している点が特徴的だ。

ケース本体はエルゴノミックデザインが採用されており、人の手でしっかりと握ることができるグリップ力を備えている。スマホケースを装着してスマホを使用する場合、素材によっては滑りやすくなってしまうこともあるものだが、casecaseに関してはその心配もないのが嬉しいところだ。

煩わしいバッテリー切れともおさらば「casecase」

表面は防水加工が施されており、たとえ雨の日の運用でも使用感に影響する心配はない。バッテリーの周辺機器などは通電しているため、物によっては感電のリスクを意識しなければならないこともあるが、casecaseに関してはその心配もない。

肝心のバッテリー機能も高い性能を持っており、およそ8~10時間分の容量をcasecaseに蓄えておくことができる。そして充電そのものはワイヤレスで行われ、スマホをcasecaseにはめ込むだけで充電が行われる。これによってバッテリーチャージのために専用のケーブルを持ち歩く必要もなくなれば、充電中にケーブルが抜けてしまわないかや絡まってしまわないかといったトラブルに気をもむ必要も無くなるのである。

周辺機能も充実

casecaseを装着している間もスマホとしての機能が損なわれる心配はなく、フロントカメラとリアカメラの両方もいつも通り使用することができる。

casecaseは各スマートフォンにジャストフィットするサイズ感で設計されており、今の所対応を予定しているのはiPhoneX・XS、XS Plus、8 Plusとなっており、現行のiPhoneモデルをしようしている場合はしっかりとcasecaseを活用することができるようになっている。

casecase本体はUSBによるチャージング方式が採用されているので、就寝中の間に充電しておけば翌日はフル活用することができるようになっているはずだ。表面にはLEDによるバッテリー残量インジケーターが備わっているので、どれくらいの充電が可能かもそこから判断することができる。

casecaseのもう一つの特徴は、iPhoneを充電しながらその裏面を使ってAppleWatchも充電できてしまう点にある。こちらももちろんワイヤレスによる充電が可能で、通常の8枚程度のスピードで急速充電を行うことができる。デジタルデバイスを全てApple製品で統一している人にとって、まさに必携のアイテムと言えるだろう。

煩わしいバッテリー切れともおさらば「casecase」

casecaseは現在Kickstarterで出資者を募っており、一台当たり49ドル以上の出資で本体を購入することができる。

日本への発送も対応しており、2019年の6月に注文者の元へ届けられる予定となっている。