旅のお供に最適な旅行者向けデバイス「Alfred」

グローバリゼーションや交通インフラの進化によって、どれだけ世界が近くなったとは言っても旅行の魅力は今も昔も変わらない。日本にも多くの旅行者が世界中から訪れているだけでなく、日本からの旅行者も多い。

ただ、慣れない土地へ赴くだけあり、旅行中は何かと不便を感じることもある。言語の問題もあるが、そもそも人と話すスキルはあっても周りに助けを求めることができそうな人がいなければ、何か困ったことが起こったとしてもどうにもできないものだ。

今ではインターネットがあるため、そういったケースが発生したとしても大抵のことはスマートフォンで解決することもできるが、海外旅行中のアシストに特化したデバイスが今回紹介する「Alfred」だ。

インターネットが欠かせない時代の一台

旅行中に最も頼りになるものといえば、現代ではインターネットの存在である。兎にも角にもインターネットにさえつながれば、現在の位置情報や目当ての観光スポット、ホテルの予約、緊急時に備えて大使館の場所など、あらゆるサービスや情報をそこから得ることができる。

しかしながら、その国の中心部や都心でもなければフリーで利用できるWi-Fiやインターネットカフェを見つけることはできず、まして田舎や発展途上の国へ行くと満足のいくインターネット環境を見つけることは困難になってしまう。

Alfredはまずそのような場合に備え、その国のネットワーク回線に接続し、ポケットWi-Fiとして活用することができる機能を備えている。AlfredのグローバルWi-Fi機能は主要先進国をはじめとした80ヶ国以上での利用が可能で、いかなる地域においても安定していて強力なインターネットを利用することができる。

また、Alfredの場合は回線利用料のリーズナブルさも魅力の一つだ。一般的に空港などでレンタルとして提供されているポケットWi-Fiなどは確かに便利ではあるものの、価格が地域によっては高額となり、コストパフォーマンスの面で不満を覚えてしまうことも少なくない。

一方、Alfredの場合は一般的なグローバルWi-Fiサービスと比較して10分の1程度かそれ以下の価格に抑えられており、これまでにない低価格でインターネットをあらゆる地域で利用することが可能となっている。もちろんAlfred本体は自分で購入しなければならないが、それでも頻繁に旅行や海外出張へ赴く人にとっては高いコストパフォーマンスを発揮してくれることになるだろう。
旅のお供に最適な旅行者向けデバイス「Alfred」
また、Alfred本体がマップ機能を搭載しており、GPSによって自分が今どの辺りにいるのかを瞬時に把握することができる。インターネットに繋がっていて、かつスマートフォンがあればそちらからでも確認することはできるが、それでも地図を参照にするために何度もアプリを起動するのは煩わしく、バッテリーを消耗してしまう。

Alfredの地図機能とスマートフォンで役割を分担することで、バッテリーに優しく快適な旅行を楽しむことができるだろう。また、Alfredの地図機能にはスポット機能も搭載されているため、あらかじめ行きたい場所を登録しておくことも可能だ。旅行プランを立てて地図へと反映させることができるのは嬉しい機能である。

旅行を支える多彩な機能

Alfredはオーディオガイドを搭載している。美術館などでは作品についてのオーディオガイドが用意されているが、Alfredは各国の主要な観光スポットについての音声ガイドで旅行をより興味深いものへと昇華してくれる。このガイドは観光スポットに関する膨大なデータベースに基づいて作成されており、どのような地域に赴いてもユーザーを楽しませてくれることになりそうだ。オーディオはBluetooth接続に対応しており、ワイヤレスイヤホンなどから視聴することができる。

旅のお供に最適な旅行者向けデバイス「Alfred」

旅先でもの言語の問題もAlfredが解決してくれる。このデバイスは108もの言語に対応した翻訳機能が搭載されており、地域によって異なる方言やアクセントにも対応している。膨大な量のフレーズや単語は常にGoogleやマイクロソフト、Baiduのデータベースと接続されているため、情報も常に更新される。どこへいつ行っても時代に適した言語感覚で翻訳機能を利用することができるだろう。

画像認識機能もAlfredの大きな特徴の一つだ。道路の標識やお店の看板に書かれている意味など、旅先では文化の違いからその意味を把握することが難しいことも少ないものだが、この機能を使えば高い精度でそのサインの意味を翻訳してくれる。

Alfredは現在Kickstarterで出資者を募集しており、2万円程度の出資でAlfred本体を一台購入することが可能だ。