お年寄りや体の不自由な人のための新しいソリューション「WheelCare Walking Aids」

足腰が健康であることは非常に重要で、その人の自立性に直結する運動機能といっても過言ではない。一人で歩けなければ外へ出かけるのはもちろん、家の中を移動するのにも他の人の手を借りる必要が出てくるものだが、身体的な苦労よりもむしろ精神的負担が本人にとっては重荷となってしまいがちだ。

体が動かないのは仕方がなくとも、それによって自分が人に迷惑をかけているという負担を負ってしまうのは本人にとっても周りの人にとっても精神衛生上良いものではなく、身体的な苦労以上にこういった負担を負わせてしまわない環境を整えてやることが家族にとっての安心にもつながるのである。

「WheelCare Walking Aids」はいわゆる足腰が弱っていても自立して移動するためのツールの一種だが、シニア層の使用を想定したいくつかの機能を搭載して、ユーザーの身体的リスクを軽減する役を担ってくれる。

足腰の負担軽減で精神負担も軽く

足腰が不安定になるとまず体に起きる症状は、力が入らなくなって重いものを移動させることができなくなるといった具合だ。腰に力を入れることが難しくなるため、基本的には腕力のみで運動の大半を過ごさなければいけなくなるためだ。

WheelCare Walking Aidsはまずその点を考慮し、本体パーツの大部分は軽量アルミニウムで完成されている。本体の重量は6.6キロほどで、押して使う分には十分に問題ない仕上がりとなっている。

またWheelCare Walking Aidsは軽量であるだけでなく、その剛性も申し分ない。最大負荷重量は136キロで、早々のことでは使用中に大破してしまうこともないだろう。

またサイズがコンパクトにまとまっている点も特徴だ。全長は80センチで横幅は28センチと小さく、それでいながら高さとしてはちょうど良い仕上がりになっている。歩行を補助するための器具は大きいものほど安定するが、それではかえって機動性が失われ、建物の中や家の中などでは取り回しが悪いということもある。

WheelCare Walking Aidsであればその心配もなく、家の狭い通路を抜けるときや車やバスの乗り降りにも困らない十分な機動力を持ち合わせている。

これ一台で楽々移動と安全性を確保

またバックレストや杖立てなど、移動中の小休止や小物の収納にも活躍できる便利な仕上がりとなっているので、ちょっとしたお出かけにはこれ一台でことを済ませられるのもメリットだ。小物がかさばってしまうとそのまま交通事故や紛失のリスクにつながってしまうが、WheelCare Walking Aidsに収納機能があるだけで大きな負担の軽減になるだろう。

フロントタイヤは360度回転し、タイヤの回転そのものはハンドル部分のブレーキで抑制することあができる。歩行補助器具におけるブレーキはかなり重要な役割を果たしており、坂道などで転倒してしまうリスクや、WheelCare Walking Aids本体がどこかへ転がっていってしまうリスクを最小限度に減らすことができるようになる。

ハンドルの高さそのものもアジャスタブル仕様となっているため、使用者の身長や腕の高さに応じて柔軟に変更することができる。購入前にサイズを選ぶのではなく、本人の使用感を確認しつつ微調整を行えるのもWheelCare Walking Aidsのメリットといえるだろう。

またWheelCare Walking Aidsの大きな機能の一つとして、本体にスマートトラッキングシステムが搭載されている点が挙げられる。お年寄りが抱える問題としては身体的なものだけでなく、認知症などの進行により行方が分からなくなってしまうケースである。

日本でも地方などではお年寄りが散歩から帰ってこなくなってしまうなど、本人の居場所が分からなくなってしまうために家族が心配をすることも少なくない。大抵は夜までに帰ってくるということだが、それでもいらぬ心配をしないためにも常に位置情報をつかめるようにしておくに越したことはないだろう。

ましてWheelCare Walking Aidsのように、本人の移動手段と要となっているツールにトラッキングシステムを搭載することで、そこからそう遠くない場所にほぼ間違いなく本人がいるようにデザインされている以上、家族の負担も小さくなることだろう。

WheelCare Walking Aidsは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり3万円程度で購入することが可能だ。