室内でも安心・安全な家庭菜園を楽しめるIoTキット「aspara」

私たちが毎日口に入れる野菜は確かに味に問題を覚えることは少ないかもしれないが、出荷されるまでの過程でどのような処理を受けてきたかということは味覚はもちろん、視覚でも捉えることは難しい。


以前よりは生野菜の販売までの過程で使われる薬品についての規制は厳しくなったといわれるものの、それでも大量に摂取してしまうと長期的には身体に影響を及ぼすことも考えられる。一度の摂取量に問題がなかったとしても、薬剤は体内に蓄積されてしまう可能性もあるため、決してすぐそこで購入できる野菜が絶対に安全であるとは限らないのである。


そこで多くの人が実践するのが家庭菜園であるが、通常の家庭菜園では多くのスペースを取る上、そもそも地上に土地を持っていなければ満足のいく栽培を行うことは難しい。

「aspara™」はそんな家庭菜園の難しい生育環境を人工的に整え、なおかつコンパクトにまとめることに成功した生育キットとなっている。

極限まで野菜の安全性を高めるために

最近では安心・安全な野菜として野菜そのものに農薬を使用しない無農薬野菜をうたう商品も一般的なスーパーで見かけるようになってきた。こういった野菜の多くは確かに成長過程や出荷の前に農薬を使っていないかもしれないが、これまで農薬を使っていた農場をそのまま利用している場合、土壌に農薬が十分に残留してしまっている可能性も考えられるため、完全無農薬であることを確かめるのは極めて難しいのである。

室内でも安心・安全な家庭菜園を楽しめるIoTキット「aspara」

そこで活用したいのが家庭菜園だが、aspara™は従来の家庭菜園のように大きな手間をかけることなく、コンパクトに野菜の育成を行うことができる優れものだ。

家庭菜園の最大のメリットは、将来口に入れるであろう野菜を自分の手で一から育て、育成に用いる肥料や種などをすべて管理できる点にある。自分の手で薬品などを使わない限りは、体に悪影響を与えるかもしれない要素を全て排除することができるのだ。

お手軽ながらも家庭菜園の楽しみを奪わないaspara

そしてasparaを家庭菜園に活用する場合、薬品の使用などを考える必要もないだろう。asparaで行うのは主に水耕栽培で、土を必要としない。内部に搭載された独自の循環システムを活用し、従来の一般的な栽培方法と比較して約10%程度の水を供給するだけで育成することが可能となる。
asparaは室内で使用するための家庭菜園キットだが、天候に関しても自動で植物にあった状況を人工的に作り出してくれるため、ユーザーが逐一世話を焼く必要もない。コンピューター制御によって完璧な環境を植物に提供することができるのである。

そのような理想的な状況を作り出すことで、植物もまた通常の1.5枚程度のスピードで成長することが期待できる。栽培に時間がかかる野菜であっても、素早く食べられるまでに成長してくれるのは、育てるのに飽きてしまわないという点でも嬉しいポイントである。

室内でも安心・安全な家庭菜園を楽しめるIoTキット「aspara」

asparaには独自のセンサーが搭載されており、これによって植物の成長状態を常に監視している。植物もまた生き物であるため、マニュアル通りに育たないことも珍しくないものだが、asparaは自律的に成長状況を管理し、その時々に適したケアを野菜に施してくれる。

空気の温度や湿度、水分量などは自動で調節してくれるのがasparaの特徴の一つだ。

また、光量に関してもasparaは独自のグロウライトを用いて自動で調節してくれる。室内での栽培は日光不足に悩まされることも多いのだが、asparaであればそのような事態に悩まされる心配もない。

asparaで生育する野菜は専用のカプセルキットに搭載されているものを使用する。その種類は豊富で、グリーンレタスからパセリ、さらには水菜やラディッシュなど、多種多様だ。自分で好きな野菜を育てられるのもasparaの魅力の一つである。

そしてasparaは本体をそのまま管理するだけでなく、スマートフォン専用アプリを用いてそこからインターネット経由で管理することも可能だ。asparaは基本的には自動で全ての育成プロセスを担ってくれるが、自分で好みの調節がある場合はスマートフォンから直接設定することもできる。
アプリ上ではグラフや具体的な数値で生育環境を確かめることができ申し出は確認できない情報も詳細に記録されている。

好みに応じて育て方を変えられるのも家庭菜園の楽しみ方の一つだが、asparaはそのような楽しみ方もきちんとできるよう設計されている。

asparaは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり36,000円程度で購入することが可能だ。発送は世界各国位対応しており、日本からでも注文することができる。