8つの機能が一つになった次世代スマート調理器「Mastersous」

家庭内のスマート化はここ数年のトレンドだが、従来に比べてあまり代わり映えしないと言われてきたのが調理器具の分野だ。 確かに炊飯器などはもともとコンピュータ制御で調理を行うものだが、フライパンや鍋といった器具はコンピューターが入り込む余地はなく、冷蔵庫やランプ、洗濯機のIoT化に比べれば一段と変化した様子はなく、その必要もないと思われてきた。


しかしながら手間のかかる料理を少しでも効率的なものにしようとすれば、自然と従来の調理器具とは異なる新しい機器の誕生を促すことになった。

「Mastersous」は新しい調理器具として生まれたスマート家電製品だが、その最大の特徴は一つの器具で8つの能力を持っているという点にあるだろう。



これ一台でなんでも料理

通常、一つの調理器具で行える調理方法は一つか二つで、それも可能なら調理に合わせて分けた方が良いとされている。

しかしながら「Mastersous」の場合、これ一台で可能なのは真空調理、揚げ物、煮込み、焼き物、ソテー、ボイル、蒸し物、とろ火と、あらゆる調理に対応している。本体以外に特別な機器を用意する必要もなく、まさに一台で料理を完成させることが可能だ。


8つの機能が一つになった次世代スマート調理器「Mastersous」

一つの調理器具で様々な料理を作れることのメリットとして、一つには大きな調理スペースを必要としないというものがあるだろう。家庭用のキッチンでは調理スペースに大きな制約があり、コンロの口数が足りないことが理由で思うように料理を進められないということも少なくない。

あるいは調理器具がかさばるあまり、他のものを置くスペースがなくなるということもありそうな問題だが、Mastersousを一台ようしておけば、あとは必要以上に調理器具を揃える必要もなければ、実際の調理の際にも大きなスペースを必要としないのは大きなメリットとなるだろう。

これは特に一人暮らしの人など、小さめの家に住んでいる人にとっては嬉しい利点となるはずだ。
Mastersousはハンズフリークッキングを可能にする点も特徴的である。例えば炒め物をするときなど、材料が余計に焦げ付いてしまわないよう、しっかりとかき混ぜておかなければいけない。しかしながらMastersousを利用すれば、自らの手でかき回さなくとも調理器具本体が食材をかき混ぜてくれるので、人間は見ているだけで良いという仕組みだ。

料理において最も手間がかかる要素の一つであったのは、常に調理しているものの面倒を見なければいけないというものだが、Mastersousによってそれも解決しそうだ。

自動で料理の面倒を見てくれる機能も

また、どれくらいの感覚でかき混ぜたり、どのくらいの間食材をいじるかという時間の設定も自由に変更できる。例えば煮込み料理を作るときなどは数時間火のそばで鍋を見つめておく必要があるが、Mastersousに任せてしまえばその作業の負担は最少限度に抑えることができる。

また、Mastersousは専用のスマートフォン向けアプリケーションと連動し、Wi-Fiに接続して利用することで、スマートフォン上で操作する事も可能だ。通常は本体に取り付けられたダイヤルなどをいじる事で調整が可能だが、スマートフォンアプリから操作する事でリモコンのような感覚で調節する事もできる。


8つの機能が一つになった次世代スマート調理器「Mastersous」

キッチンの近くでなくとも、リビングなどから手軽にタイマーを設定するといった事もでいるだろう。

一度に調理できる分量は6人前程度となっており、大人数に向けた料理を作る際にも大きな手助けとなる。大抵調理を便利化する新しい器具は調理できる分量が少ないという事もあり得るが、Mastersousは家族やホームパーティで楽しむ料理を作るのにも最適というわけだ。

Mastersousは一つの鍋であらゆる調理を可能にするという事もあり、使用後の掃除もシンプルに行うことができる。

くっつき防止素材で表面は覆われているので、洗浄に掛かる時間も少なく済ませることができる。料理が億劫な要因としてはこの最後の後片付けが大変という事もあるかもしれないが、Mastersousであればそのような心配事に悩まされる事もないだろう。

Mastersousは現在Kickstarterで出資者を募っており、299ドル以上の出資で本体を一台注文することができる。

発送は11月中を予定しており、世界各国の出資者に向けて発送が行われる予定だ。