海の中でもスイスイ遊泳「LeFeet S1」

誰もが一度は憧れるのは、魚のようにスイスイと水中の中を泳げるような能力である。人間の水泳には限界があり、どれだけ素早く泳ごうとしても、やはりその速度や俊敏性が魚類、あるいはイルカやクジラといった水中に生きる哺乳類に追いつくことは難しい。


しかし、人間は体以外にも頭を使い、道具の力を借りて多くの課題をこれまでにも解決してきた。水中で素早く動くことも、テクノロジーの力を借りればいまの時代では可能になるのである。

アメリカ、ロサンゼルスで誕生した「LeFeet S1」は、水中での人間の活動を効果的にサポートしてくれる電動水中スクーターである。これまで人間の水辺の活動をサポートする機械と言えば乗り物ばかりであったが、このプロダクトは生身の人間の水泳スピードを、コンパクトなスクーターによって格段に上昇させてくれる優れものだ。

海の中でもスイスイ遊泳「LeFeet S1」


人間を一台で引っ張ることのできる推進力

水中とは言え、人間の体を引っ張るパワーを出力するためにはそれなりのポテンシャルが必要になる。そのため人が捕まって動くタイプの水中スクーターでも、かなりの大型になるというケースは仕方がないと言えるところもあった。

しかしながら、LeFeet S1に関しては大きくコンパクト化に成功した数少ないモデルであると言えるだろう。重量は2キロ程度、全長は30センチメートルほどと、とにかく小さいのがこのプロダクトの特徴だ。

そのような小ささを持ち合わせておきながら、出力可能なパワーには相当なものがある。出力は3段階に分かれており、最も強力なパワーモードの場合は約時速6キロで水中を泳ぐことができるのである。

時速6キロは人間がクロールで泳ぐスピードとほぼ同じくらいのスピードとなるが、全く人間が関与せずともこれだけのスピードを出せるということは、相当なスピードであることは想像に難くないだろう。



ちなみにこのスピードでは最長で30分ほど泳ぎ続けることができ、ノーマルモードであれば時速4キロで45分、エコノミーモードで時速約3キロで1時間動き続けることができる。

通常生身で1時間も泳ぎ続けることはそうそうあるものでもないため、これだけの時間を確保されていれば不便を感じることもないだろう。

最大深度は30メートルとなっており、深さも生身の人間では持て余すほどのキャパシティを持っている。

使い方もシチュエーションによって様々

LeFeet S1は通常直接手で掴んで操縦するためのハンドルがマウントされているが、このハンドル部分を付け替えることで様々な使い方にも応用させることができる。

例えば別売りのデュアルジェットレイルキットともう一台LeFeet S1を用意することができれば、二本のLeFeet S1によってよりパワフルな推進力を獲得することも可能だ。単純にスクリューとモーターの数が増えれば速度は2倍になるため、よりエキサイティングな体験を感じることができるようになるだろう。

海の中でもスイスイ遊泳「LeFeet S1」


また、マウントが装着されたボードなどに取り付ければエンジンとしてLeFeet S1を活用できる。原動力がウォーターアクティビティに装着されることにより、さらに楽しいものとなることは想像に難くない。

また、GoProなどを取り付けるためのマウントもLeFeet S1には設けられている。水中を楽々楽しむだけでなく、水の中をきちんとカメラに収められる環境を整えることで、ダイビングなどのアクティビティをよりエキサイティングなものにしてくれることは間違いない。

LeFeet S1は直接スイッチを押すことによって起動するだけでなく、リモートコントロール機能を用いて遠隔で動作のオンオフを切り替えることもできる。別売りのハンドルグリップにはコントローラーが搭載されており、このリモートコントロール機能を使って前進と停止を行うことが可能だ。

LeFeet S1は現在Kickstarterで注文を受け付けており、ハンドルグリップやクイックチャージャーなどがセットになったスターターキットが239ドル、デュアルジェットレイルキットとLeFeet S1本体が二台セットになっているデュアルパックは459ドルでの販売となっている。

その他アクセサリーも同時に販売されており、必要な場合はそちらも合わせて購入することが可能だ。

発送は世界各国に対応しているので日本からの注文も可能で、2018年の11月より随時発送は開始される。