インターネットの匿名性とプライバシーを外敵から守ろう「Alter-ego」
例えばインターネットにおける匿名性の問題である。確かにインターネットはショッピングやSNSなど、ある程度実名性のあるサービスを利用するのにも非常に便利なものだが、匿名性が保たれるべきシチュエーションにおいて、そういった実在の個人情報との差別化ができなくなってしまい、インターネット空間がプライバシーの観点から安心できる場ではなくなってしまうケースは少なくない。
例えどれだけインターネットにおいて個人情報をシャットアウトさせておいても、大規模なサイバー攻撃や国家による国民に対する監視措置が過激化すれば、いとも簡単にインターネット上のアカウントと個人を紐つけられ、自分が今どのようなことをインタネットを用いて行なっているかということを割り出されてしまう。
そのようなインターネットにおけるプライバシーの危機から身を守る方法は一般的なインターネットユーザーに習得は難しいかもしれないが、「Alter-ego」があればプライバシーの危機から身を守ることができるかもしれない。
警戒を怠れないインターネット空間
かつてインターネットは技術者にとっての情報共有の場であり、互いに身分がわかってもわからなくとも、大きな危険が及ぶことはなかった。しかしながら悪意のあるユーザーが増え、スマートフォンの普及によってよりデジタルにリテラシーのないユーザーが大きく増加すると、次第に彼らを標的にした犯罪や監視行為も活発に行われるようになってしまった。
もはや一般的なインターネット使いでは安心できる環境を構築することは難しく、形はどうあれある程度の個人情報は第三者によって完治されていることは受け入れざるを得ない状態だ。
このような状況を招いたのはインターネットを通じて悪事を行うものが絶えないからであるとは言え、自分が善良であるからといって監視の手を免れられるわけではない。
現状のところ、通常のマニュアルではそういった第三者による監視や不正アクセスから免れるための手段はなく、ましてアンチウイルスソフトのようにインストールするだけでプライバシーが確保されるようなアプリケーションも存在しない。
インターネットで自分の身を守りたければ工夫が必要だが、その工夫の手伝いをしてくれるのがAlter-egoというわけだ。
正しくインターネットを使用するサポートをくれるAlter-Ego
Alter-egoはインターネットにおけるセキュリティガイドブックとしての役割を果たし、誰でもインターネットセキュリティについて理解し、その日からすぐに実践できるよう構成されている。
ユーザーの目的によって、システムの構築方法やプロセスは違ってくるものだが、Alter-egoは多様なセキュリティのあり方について実践的なアドバイスを与えてくれる。もちろんそれはエンジニアのような高度な技術を持つものだけでなく、一般的なユーザーが利用できるように作られているため、高度なスキルは必要としない。
また、Alter-egoには自分のコンピューターの安全性を評価するツールも付属しており、プライバシー確保のために取る措置を指示してくれる。それを実際にコンピューターに構築するためのシステムはビデオで構築方法をわかりやすくチュートリアルが用意されているので、個人のペースで一つづつ組み上げていくことができる。
実際にセキュリティを考慮する上で確認しておくべき要素は、多岐にわたる。例えばオンライン上でシェアしている自分の個人情報が何かを把握したり、サイバー犯罪に巻き込まれた時にはどう対処すべきか自分の中でマニュアル化されているかなど、インターネットに対して自発的に接する姿勢を求められる。
逆を言うと、大抵の個人情報の問題は、徹底して管理することによって漏洩のリスクを極端に減らすことができるとも言えるだろう。自発的な取り組みによるセキュリティの強化、そしてAlter-egoによる客観的なセキュリティ評価の確認により、完璧に近いインターネットプライバシーを確保することがでいるのである。
Alter-egoは現在Kickstarterで出資者を募っており、3000円ほどの出資で1年間のサブスクリプションサービスを受けることができる。
長期にわたるサブスクリプションを獲得せずとも、1年間セキュリティに投資するだけで安全が得られるとすれば、コストパフォーマンスの良い買い物となるだろう。