これぞ次世代の自動育成キット。植物をIoTで育てる「Bloomengine」

家の中で育てる植物は、持ち主にポジティブな影響を与えてくれる大切な存在だ。特に普段は自然から離れた環境で暮らす現代人にとって、家やオフィスに少しでも緑があることは大きな癒しとなってくれることだろう。


アウトドアスポーツやキャンプなどに出かけずとも、家にいながら自然に触れ合うことができるのである。

とはいえ家庭で育てる植物や花、ハーブなどは、見るだけでなく育てることも醍醐味ではあるものの、毎日の世話をしっかりと行わなければ枯れてしまうこともあるだろう。

世話の方法は植物によって異なり、大雑把に育てても問題のないものや、デリケートに取り扱わなければすぐにしおれてしまうものまであるため、細心の注意が常に求められる。

しかしながら最近ではスマートフォンとインターネットの力を借り、IoTによって植物をコンピューター制御し、確実に健康な状態を維持できるシステムも盛んに開発されている。いわゆる産業用の灌漑システムなどではなく、自宅でも扱えるほどコンパクトにまとまった自動育成システムだ。

「Bloomengine」はちょっとしたフードプロセッサーのような形状をしているが、中身は植物の育成を自動化することに成功したIoT自家栽培キットとなっている。


植物に必要な要素をコンパクトに全て提供

どのような植物でも、基本的に成長のために必要な要素は同じだ。適度な光と水、空気、そして肥沃な土壌さえあれば、大抵の場合はすくすくと成長してくれるのである。

問題は、植物によって「適度な量」の具合が微妙に異なってくる点である。水をあげる頻度や光量を誤ると、途端にしおれてしまうことも植物によっては珍しくない。

Bloomengineはそのような微妙な調整をいつでも手軽に行うべく開発されたキットだ。

これぞ次世代の自動育成キット。植物をIoTで育てる「Bloomengine」


高度にシステム化された環境

Bloomengine内部にはまず、自動灌漑システムが備え付けられている。約1リットルの水貯めておくタンクがあり、ここに水を入れておけばあとは自動で内部のポンプが水分を植物に供給してくれる。

ただ貯水するだけでなく、ポンプによって自動で循環してくれることで、常に水が腐ることなくフレッシュな状態を維持することができるのだ。一度の給水で、約一ヶ月間は補給する必要もないだろう。

Bloomengineは上部が蓋のようになっているが、上部に備え付けられているLEDライトが日光の代わりを補ってくれる。特に花のような光のさし具合が重要な植物であっても、人工的に調整された光量によって、理想的な育成を行うことができるのである。

植物にとって理想的なだけでなく、このLEDライトは室内のライトとしても活用できる。寝室に設置するベッドライトなど、ランタンのような形で使用することも可能だ。

Bloomengineは管理された環境を維持するため、ほぼ外とは隔離された形で植物を育てることになる。そのため空気の確保になんがあるのではと思われてしまいがちだが、内部にはしっかりとファンが取り付けられている。

このファンは空気を効率よく入れ替えるのと同時に、温度調整にも使用される。空気とともに温度も調整することで、より理想的な状態を実現するのである。

また、土壌に関しては圧縮された専用の土壌が用いられている。乾燥圧縮された土壌は保管も容易で、使用の際にはBloomengineにセットし、タネを入れて水を流すだけで肥沃な土壌となるので、家の中が汚れてしまう心配もない。

そしてこれらの環境と植物の状態は、スマートフォンの専用アプリから容易に管理することができる。

アプリをダウンロードし、自宅のBloomengineとリンクさせることにより、光量や水分の調節をリアルタイムで行うのはもちろん、外出に備えてタイマーによってそれらの機能を作動させることもできる。

これぞ次世代の自動育成キット。植物をIoTで育てる「Bloomengine」

この機能を活用すれば、たとえ出張や旅行で家をしばらくの間空けておく必要がある場合でも問題ない。毎日決まった時間に必要な装置を作動させれば、しっかりと植物を育てることもできる。
また、HDカメラ搭載タイプのBloomengineを購入すれば、カメラ映像によって育成している植物の様子を写真に収めることができる。タイムラプス写真を撮影し、日記のように成長の記録をつけておくことができる。

育成可能な植物は花やハーブなど多岐に渡る。大型の植物の育成は難しいかもしれないが、小型のミントやパセリなどは問題なく育つことだろう。

これぞ次世代の自動育成キット。植物をIoTで育てる「Bloomengine」


Bloomengineは現在Kickstarterで注文を空けており、通常モデルが149ドル、カメラ付きモデルが169ドルで購入できる。

プランターなどを用いず、手軽に植物の育成を試してみたい人にとっては非常に嬉しいプロダクトとなっている。