初心者を一から実践レベルにまで育ててくれるデータサイエンス講座「Data Science Mini-Degree」
データは正しく有効に用いることで、様々なビジネスニーズを満たし、同時に社会問題の解決にも役立ってくれる。
商品の購買データ一つを取っても、どのような年齢層にその商品が売れ、いつどこでどのように売れているかをも可視化することで、各小売店に特化した売上予測をもはじき出すことも可能にするデータ処理の力は、うまく使いこなすことができればビジネスの効率化に大きく貢献してくれることになるはずだ。
とはいえビッグデータとそれを取り扱うデータサイエンティストの存在が重要だとわかったところで、そのような人材を確保できなければ意味がない。そしてその技術が一朝一夕では身につかないことも、その市場価値を考えると明らかであると言えるだろう。
「Data Science Mini-Degree」はそんな市場のニーズに答えたいと考えるデータサイエンティストの卵に向けて生まれた学習サービスとなっている。
市場価値の高い人材を少しでも多く育成するためのカリキュラム
キャリア育成のためのスキル講座はインターネットを中心に多くのものが開かれているが、中でもプログラミングなどのエンジニア関係の講座は群を抜いて多い。
しかしながら、こういった講座が多く開かれているとはいえ、初心者にとってハードルの高いものであることは間違いない。市場のニーズを満たすためには、初学者をきちんと育成し、実践レベルにまで押し上げられるようなカリキュラムを提供する必要があるのだ。
Data Science Mini-Degreeは、Pythonのコーディングスキル、そしてデータサイエンスのスキル取得に限定して授業を開講する。
そして開講されるクラスは受講者のレベルに最適化された分け方となっており、全くこの分野に触れたことがない人にも始めやすいクラスを提供しているのが特徴だ。
プログラミングの勉強方法や、データの集め方、そしてデータの分析方法や視覚化の手段と、データにまつわるスキルの全てをここで身に付けることができる。
4つのレベルとPythonに特化したプログラム
カリキュラムのレベル1は基礎トレーニングから始まる。Pythonの役割やコーディングの方法、そしてPythonに付属するNumpyの取り扱い方法も学ぶことができる。
ある程度プログラミングによる計算に慣れてきたら、少し実践的な課題も増えてくる。レベル2ではエクセルを用いた異なるフォーマットでの計算や、APIの活用、Webからのデータ収集方法、SQLのデータベース活用方法と、少しづつ実際に使える技術の習得に近づいていく。
レベル3では、実際のデータを用いた問題解決のプロセスを学んでいく、統計解析を実例に用いて行い、Pandasを用いたデータ集積、SQLリポートと、ここまでくるとちょっとした業務であればサポートとしてデータ解析を行っていけるようになるだろう。
レベル4ではいよいよデータの視覚化作業に突入する。Matplotlibを用いて誰にでもわかりやすくプロットやチャート図を描けるような技術を磨き、実際に描き出したデータから新しい売上予測や視座を与えるトレーニングを開始する。
レベル4を完全にやり遂げることができれば、その日からプロフェッショナルレベルでデータ解析の現場に参加することもできるだろう。
ここまでがData Science Mini-Degreeの基本的なカリキュラムとなっているが、資金調達額によってはさらなるクラスの開設も視野に収まっている。
ステップ1としてはPythonの基礎をより学ぶためのクラスで、ステップ2にはオブジェクト指向のPythonを学ぶことのできるプログラムとなっている。
Pythonはデータ解析に活用できる言語であると同時に、機械学習やAIの運用にも応用できるプログラミング言語としても大きな注目を集めている。
データサイエンティストとしての道を志せば、同時にAI研究者としての道も開かれるという、まさに一石二鳥のキャリアであると言えるだろう。
Data Science Mini-Degreeは現在Kickstarterで出資者を募っており、5000円ほどの出資でData Science Mini-Degreeの全てのコースを受講できる。
Data Science Mini-Degreeはオーストラリア発のサービスとなっているため、基本的に講座は全て英語で行われるが、ユーザー数が増えればその多言語にも対応していくことになるかもしれない。