世界中のどこでも好きな分だけ回線に接続できるポータブルデバイス「tern」

スマートフォンやラップトップは現代人であれば常に肌身離さず持ち歩いていたいものだが、これらは通信環境があってこそ活躍できる機器でもある。


そのため、これらを快適に使いこなすためには常にインターネットやLTE回線が良好な状態を維持したいものであるが、家や職場を離れるとそうもいかないというケースは少なくない。まして海外となれば、通信環境を整えるために余計な準備を整えなければいけないというほど、その重要性は高い。

これまでは旅行の時や海外出張の際は、ポケットWi-Fiやグローバルに対応したフリーSIMのスマートフォンなどを用意したり、プリペイド携帯を購入するなどが手段としてポピュラーであった。

しかしながらこれらの方法は地域に限定されていたり、何より使用可能な容量や期間が決められているものが普通である。海外専用のポケットWi-Fiなどはあらかじめ申請し、その度に本体料金払い、機器の返却の手間が生じていたなど、利便性に欠けてしまう点も目立つ。

しかしながら今回リリースされる「tern」は世界中の通信会社と契約し、各地の通信回線を一台で使用でき、いつでもどこでも契約できてしまう通信デバイスとなっている。

通信環境の壁を乗り越えられるアイテム

世界のグローバリゼーションは進んでいるとは言え、まだまだ見えない壁はいくつも見かける。言語の壁もその一つと言えるが、通信環境も個人レベルでは未だに各地域や国家ごとの隔たりが大きく、国外での活動を阻害する要因になっている。

インターネットに関してはWi-FI環境が公共のエリアでも整えられるようになってきたため、国や地域ごとの壁は低くなってきたともとらえられるが、問題なのはLTEなどのモバイル向けの回線事情である。

ソフトバンクなどの一部電話会社には、海外でも同様に通信できるサービスも提供しているものもあるが、日本国内ではまだこのようなサービスは浸透していない。基本的に海外でパケット通信を行いたければ、高額な使用量を支払わなければいけないのが一般的だ。

そこで活用したいのがternである。このデバイスはポケットワイファイでもなければsimフリースマートフォンでもないのだが、その機能性はそれらを上回るポテンシャルを秘めている。

ternはいつでも自由に現地の通信会社にアクセスし、その場でリーズナブルな利用料金を支払うだけで通信回線を確保することのできる画期的なデバイスだ。SIMカードを抜き差ししたり、Wi-Fiスポットを探すために練り歩く必要もなく、スマートフォンから料金プランや地域を設定するだけで使用可能だ。

通信回線購入にあたって、面倒な手続きも一切発生しない。まるでamazonでショッピングをするような感覚でプランを選択して支払い手続きをすませるだけなので、余計な契約手続きなどもなく、ポケットWi-Fiなどをレンタルするよりもはるかに簡単だ。

世界中のどこでも好きな分だけ回線に接続できるポータブルデバイス「tern」


また、機器を一度購入してしまえば、あとは回線を確保したいときに支払う利用料金以外に金銭は発生しない。いわゆる月額料金などの心配もご無用だ。

回線の利用料金もその他サービスよりはるかに安く抑えられている。地域んもよるが、少なくとも欧米ではポケットWi-FiやApple SIMと比べて約10分の1に抑えられており、コストパフォーマンスは非常に高い。

もちろん、使用できる回線の質が低いということもない。ネットサーフィンやSNSはもちろんのこと、SMSや電話など、電話機器としての機能も付与することができる。

サイズは全長8センチ、暑さはわずか1センチのコンパクト仕様となっており、持ち運びに苦労することもないだろう。スマートフォンをもう一台持つ程度の感覚で扱うことができる。

また、別売りの専用ケースを購入すれば、tern本体を傷つけることなく取り回すことも可能である。ケースには余裕もあり、チャージャーやその他小物を一緒に保管しておくこともできる。

世界中のどこでも好きな分だけ回線に接続できるポータブルデバイス「tern」


ternは現在Kickstarterで出資者を募っており、一台あたり1万3000円程度で購入が可能だ。別売りのケースは700円程度で付属させることができるお買い得商品となっているので、是非とも一緒に購入しておきたい。

もちろん日本からの購入も可能であるため、出張などにこれまでポケットWi-Fiを多用していたという人は早めの注文をおすすめしたい。

発送は2019年の1月が予定されている。