チーズとミルクにちなんだ珍しいソーラーガジェット「Sunmade Cheese」
そしてミルクから作られる加工食品である、チーズもまた人類史において大きな役割を持っている。乳を発酵させてできるチーズは牛乳のみならず、ヤギなど他の哺乳類のミルクからも作られる。
このようにミルクとチーズは、自然からの恵みとして現代の人間にも与えられているありがたい存在として考えることができる。
「Sunmade Cheese」というプロジェクトの名の下にリリースされるプロダクトは、そのようなミルクやチーズのあり方にインスパイアを受けたソーラーガジェットとなっている。ソーラーパワーでエネルギーを溜め込み、チーズやミルクボトルを模したガジェットに電力が供給され、様々なシーンで活躍できるというものだ。
チーズ型デバイスを備えるソーラーパネル
Sunmade Cheeseは一見するとミルクとチーズがプレートの上に乗った模型のようなビジュアルを持っている。チーズには様々な種類があり、どれもポップで見栄えの良いモデルだ。
だが、これらのアイテムにはそれぞれ別々の機能が備えられ、ソーラーエネルギーを活用することでアイテムを使用することができるようになる。
まず、ソーラーパワーはチーズとミルクの下に敷かれているプレートによってチャージされる。プレートは裏側にソーラーパネルが取り付けられているため、日光に合わせて自由に角度を変えつつ、充電を行うことができる。
そんなソーラーパワーを生かしたガジェットツールの一つが、ブリーチーズ型のUSBポート兼バッテリーチャージャーである。
異なる機能を持つソーラーチーズたち
ブリーチーズはカマンベールチーズにも似たビジュアルのフランスのチーズだが、そのチーズの表面についているカバーを取り外すだけで、USBポートとして活用することができるのだ。
チーズプレートは各ガジェットの充電池としての役割も持っているのだが、ソーラーパワーだけでは必要な電力を補えない時もある。そんな時はミルク瓶型の急速充電器を活用することで、他のガジェットにも電力を供給することができる。
ミルク型チャージャーは、普段はソーラーパネルを使用する際の支柱として活躍する一方、内蔵バッテリーに電力を貯蔵しておくことができる。仮に電気が足りないとなった時にはスイッチをオンにし、各デバイスに必要な電力を供給することができるようになるという仕組みだ。
必要な時にのみ使えるオンオフ形式となっているため、無駄に電力を外部に供給してしまう心配はない。
スイズチーズ、通称穴あきチーズはBluetoothのスピーカーであると同時に、ラジオ機能も備えた便利な一台である。外部からの電力供給によって動作するだけでなく、マグネットによって構成された本体を分解することで、手回しによる発電が行えるようになっている。
リコッタチーズの形をしたライトも同梱されている。これはライトとして活用できるが、一つ目はフラッシュライト、二つ目にムードライトと、シチュエーションに応じて使用方法を変えられる、一石二鳥のライトとなっている。
フラッシュライトとしての使い方は実にシンプルだ。リコッタチーズの背中側に先ほどのミルクを接続すれば、ハンディライトになり、持ち運びながら使うことはもちろん、天井にぶら下げて簡易ランタンとすることができる。
リコッタチーズの上にミルクを接続すると、ムードライトモードに変更する。ミルク瓶から薄明かりがこぼれるようになり、ミルク瓶の設定を変えることで明るさを自由に変更できるという便利な機能付きだ。
紐付きの瓢箪のような形をしているcacio kindlerは、プラズマライターとして活用することができる。ろうそくに灯をつけたり、線香やお香の着火、キャンプファイアーの時などアウトドアにも便利な一台だ。
これらのアイテムはアウトドア向けの機能を備えていながら、一見するとすぐに壊れてしまうのではというビジュアルを持っているが、全て基本はマグネットで構成されている。そのため案外地落としたりしてもそうそう簡単に破損することはなく、同時にマグネットでお互いがくっつき合うため、紛失の恐れもない。
Sundae Cheeseは現在Kickstarterで出資者を募っており、148ドル以上の出資で1セットを購入することが可能だ。