内なる潜在能力をウェアラブルデバイスで引き出そう。「GuruGo」
例えば勉強やスポーツ、仕事などには向き不向きがあるというが、たまたますぐに身にはつかないだけで、ずっと携わっていくうちにその才能が開花することもあるものだ。
そのような議論がなされる中でいつも話題となるのがセルフコントロールの話である。このような向き不向きの先天性は、自分の中の意識をうまくスイッチすることである程度はカバーすることができ、自己啓発によって潜在能力をうまく引き出すことができれば、自分では思いもしなかった方面において活躍できたり、今のスランプを脱出する鍵にもなる。
問題はどのように自分の内なる力を解放するかだが、古来よりこの方法はあらゆる地域で研究されて来た。今回発表された「GuruGo」が提案するのはウェアラブルデバイスによる潜在能力の活性化で、テクノロジーによる人間のパフォーマンス向上に大きく役立ってくれることになりそうだ。
ウェアラブルデバイスを用いた自己開発
GuruGoは頭部に装着するタイプのウェアラブルデバイスで、脳波を装着者に最適化するよう働きかけ、普段の意識下におけるリミッターを解除し、パフォーマンス能力をさらに増大させ、心の中のうちなる才能を引き出せるよう促してくれる。
こういった取り組みは従来の自己啓発や開発トレーニングの中でも注目され、様々なアプローチで試行錯誤が見られたものの、人によって効果の現れ方に個人差が大きく、安定したメソッドを多くの人に提供するということは難しいものであった。
しかしながらGuruGoの開発チームによる研究結果によると、これまでのアプローチがうまく機能しなかった理由として、主に三つの要素が挙げられることが明らかになった。
一つ目は自分に抑制をかけてしまう思い込みの存在だ。思い込みというのは厄介なもので、私たちの頭の中の副次的なマインドでありながら、私たちから思い切りを奪ってしまっている存在だ。これらのおかげで私たちはネガティブな考え方を取り除くのが難しくなっており、自己開発プログラムにも半信半疑になってしまうためにうまくプログラムが機能しなかったのである。
二つ目に周りの雑音によって気が散ってしまうことだ。ある人が言うには、人は皆生まれ持っての道標のようなもの、つまり生まれ持った才能を理解する能力が体に備わっており、それに従うことで良い人生を送ることができるように設計されているのだという。
いわゆる天才と呼ばれる人はこの心の声に敏感になれているとも言えるが、しかしながら多くの人は周囲の雑音に惑わされてしまい、心の声を聞き取れないでいるものだ。身の回りに事物に気を散らされすぎると、結局自分の潜在的な能力を見極めることができず、才能を発揮できないのである。
三つ目に恐れである。人はネガティブな心にとらわれると、様々な恐れを抱くようになってしまう。人からどう思われるかや、果たしてそれが思考するかどうか、失敗した後はどうすればいいだろうかなど、恐れに一度とらわれるとキリがないのである。
このように、人が自己開発を今までうまく行えなかった理由は、いずれも先天的というよりもむしろ後天的な環境や思い込みが影響を与えている場合が多い。
誰にでも開かれたプログラムで安心
そこでGuruGoの登場である。GuruGoはゴーグルのような形をしているが、グラス部分にはライトが点滅する目隠しのようになっており、視界をシャットアウトしながら意識を自分に集中させることができるようになっている。
そして専用のスマートフォンアプリと連携し、専用の音楽を流すことで脳波のコントロールを測る。後は落ち着いたところに座り、肩の力を抜いて身を任せておけば、脳をリラックス状態にさせ、平静を取り戻すことができるのである。
GuruGoを用いた自己開発のメリットは、特にトレーニングを必要としない点である。デバイスのマニュアルに従い、体をリラックスさせるだけでメンタルトレーニングになるので、ここに才能を使わなくて良いという意味では誰にでも開かれた自己開発プログラムと言えるだろう。
GuruGoは現在Kickstarterで出資者を募っており、257ドル以上の出資で一台注文することができる。発送は来年の3月を予定しており、日本からの注文も受け付けている。