家庭の植物の健康を手軽に行おう。「DRYP」

多忙な大都市の中で生きる人にとって、日々の生活の中に息抜きを設けることは非常に重要になってくる。例えばエクササイズの時間や仕事帰りの映画鑑賞など、癒しの求め方にも様々な種類があるが、運動以外の楽しみとして人気なのが植物である。


観葉植物を家にいくつか置いておくことは、大きなリラックス効果が期待できる。ただ鑑賞するだけでも鑑賞者はその緑に目の疲れを癒すことができるし、心を静かにさせることもできる。

また、植物の育成そのものに癒しを求める楽しみ方も人気だ。日々の水やりや土いじりなど、誰とも話さず静かに植物と向き合うことで、現代人は多くの癒しを感じるものだ。

とはいえ、植物はそのような世話が必要な生き物であることは間違いない。生物である以上、他の動物や人間のようにきちんと健康管理をしなければ、その命が失われてしまうこともありうるのである。

植物の世話はペットを飼うよりも簡単ではあるが、種類によってはデリケートであったり、全く特別な温度管理が必要であるなどのケースもある。

「DRYP」はそのような植物に関する世話の知識が詰め込まれた、理想的なボタニカルアプリケーションと言えるプロダクトだ。


デリケートな植物の育成

植物を育てる上で、最も重要となるのが水分だ。水はあらゆる生物が生きていく中で必要とする養分だが、基本的に日光と空気、そして水のみで成長する植物にとって、水を切らしてしまうことは致命的なダメージとなってしまう。

そして植物によって必要とする水分量もまちまちである。必要な水の量は植物のサイズにもよるし、種類によっても異なるため、大量に水を必要とする植物に少ししか水をあげなかったとなれば、いつのまにか枯れてしまっているということもありうるだろう。

逆に、だからと言ってどの植物にも十二分に水を与えてしまうと、根腐れを起こしたり溺れてしまうこともある。乾燥地帯の植物などは少量の水で十分なため、与える水分を最小限に抑えてやらないといけないのである。

このように、植物には様々な特性を一つ一つが持っており、彼らに合わせた環境を整えてやる必要がある。単体を管理しているだけならまだしも、複数種の植物を育てるとなるとそれぞれ別個に異なるルールが存在するため、混乱してしまうこともあるだろう。

そこで活用したいのがDRYPである。このアプリケーションは複数の植物を別個に管理しつつ、アプリ内で一括して閲覧することのできる優れたシステムを持ち合わせている。

家庭の植物の健康を手軽に行おう。「DRYP」


DRYP一つで植物の問題は全てカバー

アプリケーションは自分の所有している植物を登録し、名前をつけることでひとつひとつの植物にIDを与えられる。そしてその植物に応じて水やりのタイミングを通知し、適切な分量の水分を意識せずとも通知に従うだけで与えられるという仕組みだ。

通知の頻度は植物によって異なる。そのため毎日水やりが必要な種類には毎日通知が届き、少ないものは週に一回の通知が届く。

通知が届いた後は適切な分量の水分をその植物に与え、水やりを完了したことをアプリ内で記録すれば、アプリは水やり完了と判断してくれる。DRYPは植物専用のToDoリストになっているとも言えるだろう。

適切に管理していても、突然植物が弱ってしまったり、変色などの異常な変化が見られることもある。植物が病気になってしまったり、虫害にあってしまうのもよくあることである。

DRYPはそのような事態においても活躍が期待できる。植物ごとのデータベースが備えられており、様子にぷじてフローチャートを進めていき、問題を解決できるよう設計されている。

家庭の植物の健康を手軽に行おう。「DRYP」


その植物の何がおかしいのか、質感はどうか、水分の具合や色はどうかなどの質問に選択形式で答えて生き、適切な対処法が植物ごとにわかるようデザインされているので、植物を育てるのが初めてという人にも安心の設計である。

また、植物をこれから育てるという人向けにもチュートリアルが充実しており、水の上げ方や配置、土の状態などの指示を手軽に受けることができる。植物の育て方などが書かれた本やネットの情報をいちいち調べずとも、DRYPをスマートフォンにダウンロードしておくだけで準備は万全だ。

DRYPは現在Kickstarterで出資者を募っており、出資額に応じでステッカーがもらえたり、tシャツがもらえるなどのキャンペーンアイテムを手に入れることができる。

リリースは今年の10月を予定しており、出資金の大部分は開発資金に充てられる予定だ。