誰でも簡単にビールを作れるオールインワンキット「BEERMKR」

世界中で愛飲されているお酒といえば、やはりビールが第一に挙げられるだろう。ビールは紀元前から飲まれていたという歴史もあるほどの人類史に残るアルコール嗜好品の一つであるが、昨今では様々なメーカーから好きな一品を選ぶこともできるようになった。


いわゆる大手飲料メーカーの販売するものだけでなく、個人メーカーから販売されているクラフトビールも今ではすっかり人気の飲み物となり、世界中で製造される微妙に異なるテイストを楽しむことが現代人の嗜みとして定着しつつある。

そういった動きの中で誰もが思いつくのが、ビールを自分で醸造してしまうという方法だ。日本では許可なくアルコールを生成し、販売することは禁止されているものの、材料と道具さえあれば作れてしまうことには変わらない。

逆にいうと、許可さえ取れれば自分で好きなフレーバーのビールを醸造することは問題ないとも言える。日本においては許可を取るためにはそれなりの手続きや準備をする必要があるが、海外では規制のゆるいところも多く、自家製のビールキットを見かけることも少なくない。

日本での使用は難しいかもしれないが、「BEERMKR」は自家醸造を行いたい人に向けて開発された、ビールを好きなだけ、そして簡単に醸造できるオールインワンキットとして誕生したプロダクトとなっている。


自家製ビールは技術的にはより身近に

ビールの醸造が難しいのは、何も手続きだけではない。ビールはホップを意図的に発酵させて製造する飲料であるため、美味しく発酵させるためには優れた機材やスキルを要求されるのが一般的だ。

しかしながらBEERMKRは、ビール製造の複雑なプロセスを家庭サイズの機材一台に集約し、材料さえあれば誰でも手軽にビールを醸造できるよう開発された、世界に一つだけのオールインワンアイテムだ。

コンパクト、それでいて高性能を実現したBEERMKR

リサイクル可能なブリューパウチはフレッシュかつ衛生的な環境での醸造を可能にし、掃除を行わずとも優れた衛生環境を維持することができるようデザインされている。オールインワンとはいえポットやチューブ、ボトルなど様々なパーツに別れているが、面倒な清掃を行わずとも、極めて質の高い醸造環境を維持することができる。

BEERMKRは取り外しが簡単なバルブと3つの分離したチャンバーによって、最も簡単に材料を投入したり取り出したりすることができる。

誰でも簡単にビールを作れるオールインワンキット「BEERMKR」


自家製ビールの醍醐味は何と言ってもビールのテイストを好きなように変化させることができる点にあるが、一人でも簡単に取り扱えるというのはBEERMKRの大きな特徴の一つと言えるだろうビール作りに欠かせない麦汁は、醸造の際にチャンバー、ブリューパウチ、そして瓶の間を流れていくのだ。

穀物やホップは役目を終えるとチャンバーから弾かれ、代わりにイーストが中へと放り込まれる。イーストは発酵をスムーズに行うために欠かせない要素だが、それも役目を終えると液体から取り除く必要がある。発酵を終えるとイーストもまた別のビンへと移され、機器の中の衛生環境は常に清潔な状態で保たれ、かつ味の質が高いビールを製造することにつながるのである。

ビールの製造の準備にかかる時間は約五分である。これは従来の醸造方法であれば考えられない手軽さで、特別何かの準備をしなければいけないということもない。まるでコーヒーメーカーを用意するかのような手軽さでセッティングを進めることができる。

誰でも簡単にビールを作れるオールインワンキット「BEERMKR」


人間がやらなければいけない仕事は、材料の豆乳、ホップや麦、イースト、そして水を適切なタイミングで投入し、あとはビールが出来上がるのを待つだけだ。

製造のコントロールは専用のスマホ向けアプリケーションから行うことができ、自動で投入のタイミングなどを通知してくれる。セッティングをし、指示にしたがって材料を入れたり、ホップなどを機械から取り出すだけでビールを製造できてしまうのは、まるでサングリアなどを作るような感覚で楽しめるようなものだ。

誰でも簡単にビールを作れるオールインワンキット「BEERMKR」


何も全てをマニュアル通りに行わなくとも、フレーバーに合わせて材料を変えてみたり、セージやミントなどのフレーバーを新たに加えてみるのも楽しいものとなるだろう。

作り終えたビールは、専用のボトルに入れて保管することができる。専用のCo2カートリッジに入れておくことで、24時間いつでも炭酸の効いたビールを楽しむことがでいるようになるわけだ。

BEERMKRは現在Kickstarterで出資者を募っており、329ドルで一台購入することができる、日本からも購入はできるが、実際に日本で醸造を行うのは許可がなければ違法となるため、国内での扱いには注意したい。