自動で温度調節を行ってくれるベッド専用空調システム「BedJet3」
また、夫婦でベッドと布団を共有している場合、二人の体温の差でうまく室温やベッドの上での温度調整がうまくいかないこともよくある話である。
片方は寒いと感じているのに、もう片方は暑いと感じているといったケースは人間の体温感覚の違いから当たり前ではあるものの、できれば二人とも快適に過ごせた方が良いに決まっている。
肝心なのは、寝ている間に不快感を覚えないよう、室温まではいかなくとも布団の中の温度をうまく調整することで快適に過ごせる環境を構築することだ。「BedJet3」はそんな睡眠中の快適な環境作りを手伝ってくれる空調となっており、人間が手動で調節せずとも自動で過ごしやすい状態を維持してくれるところがポイントだ。
上質の睡眠を手に入れるために
質の高い睡眠を確保するために、適温を維持し続けることは非常に重要である。
例えば、夏の暑い日を想像してもらえばわかりやすい。エアコンをつけながら睡眠をとろうとしても、寝始めは体温があるため布団を無意識の間に脱いでしまいやすい。
しかしながら、エアコンは布団が脱げてしまっていることは感知できるはずもなく、布団を被らないままエアコンに当たっていると次第に体は冷えてしまう。
そうなると再び布団を被らなければいけないのだが、このように手動で体温調節を行わなければいけないことで、どうしても睡眠の質が下がってしまうのである。
睡眠時間そのものは足りていても、質が低ければそれは問題となる。身近なものであれば風邪やちょっとした体調不良を引き起こす原因となるし、それが慢性的になれば臓器のトラブルや糖尿病など、様々な思い疾患を引き起こしてしまうケースも存在する。
そのような事態を防ぎ、毎日を快眠で過ごせるよう誕生したのがBedJet 3である。このデバイスは外付けの空調システムとなっており、いわば睡眠時に使用するためのエアコンである。
通常のエアコンとの大きな違いとしては、布団の内側へ直接空気を送り込み、布団の中の温度のみを調節する点である。通常のエアコンは室温全体を適切な温度に調節してくれる効果はあるが、布団の中にまで適切な温度管理を行ってくれる訳ではない。
睡眠時に温度管理が難しいのは、本来身体を冷やさないためにある布団が体温調整を難しくしているためなのだ。
一人でも二人でも快適に睡眠の質を向上させられる
しかしながら、BedJetをセットすることでその心配もなくなるだろう。このデバイスはまず布団の中にチューブを差し込み、本体から送られてくる空気を直接布団の中に放出する。
そして、自動的最適温度を感知し、冷風や温風の切り替えを即座に行い。ユーザーの眠りが浅くならないよう最大限の配慮をしながら温度管理に努めてくれるのだ。
そしてレスポンスも早く、調整を始めてものの一分もしないうちに適切な温度状態を形成し、布団の中で寝ている使用者の目が覚めないうちに調節してくれる。
また、Bed Jetは二台併用することにより、一つのベッドに二人で寝ている場合にも応用できる。つまり一人一台のBedJetでそれぞれが快適な温度で睡眠をとることができるということだ。
BedJetの温度調整は自動で行われ、あらかじめ二台を用いた運用設定を行っておけば、二人が寝ているスペースを認識し、それぞれで適切な温度を調整できるよう動作する。
これによって睡眠中にお互いに気を使う必要もなくなれば、どちらかが眠りの浅い状態で朝を迎えなければなくなるという心配も消えることだろう。
さらに快適な睡眠を求める場合は、オプションとして販売されている専用のAirComfort Cloud Sheetを購入すると良いだろう。これは布団に直接BedJetのチューブを差し込み、より効果的に温度調節を行えるようにするというのが可能になる代物だ。
布団の買い替えを考えていた場合には、都合の良いアイテムとなりそうだ。
BedJet3は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり249ドル、Cloud Sheetとのセットは328ドルで販売されている。
発送は2018年の12月を予定しているが、お届け可能エリアが特定の地域に限定されているため、注文を考えている場合には注意が必要だ。