世界初のモジュラー型他言語翻訳機「Smark Translator」
そんな社会が訪れてくると、問題になるのもやはり言語だ。日本に住んでいれば日本語だけでことが足りるとはいえ、円滑なコミュニケーションを外国人とも素早く取れるようになるためには、彼らの母国語を理解できる状況を作ってしまうことが一番なのである。
しかしながら、外国人のネイティブランゲージを話そうとしても、その言語の数は膨大である。これまでは英語さえ話せれば良いと言われてきたが、現在日本を訪れる外国人は英語以外の言語を母国語とし、英語を話せないという人も決して少なくはない。
にもかかわらず日本での外国語教育は英語教育に偏っており、その他の言語と触れる機会が義務教育課程においてはもちろん、外国語教室の場でも開講しているケースは少ない。
そして日本から海外へビジネスに向かうケースとしても非英語圏へ向かう場合もあるのに、ビジネス言語で求められているのはやはり英語である。
そのような言語のニーズと供給にズレがある世の中だが、是非活用していきたいのが自動翻訳機の存在である。世界初のモジュラー型であるという「Smark Translator」は、37を超える言語の自動翻訳に対応していながら、どこにでも持ち運びができ、かつコミュニケーション機能として多様なアビリティを備えている魅力的な仕上がりとなっている。
次世代の翻訳機器としてのスペック
これまでの機会翻訳といえば、既存のデータと入力されたデータを照合し、それに見合う翻訳結果を出力するというものであった。しかしSmark Translatorはニューラル機械翻訳という新しい翻訳技術を導入することで、これまでにない制度とスピード、そして言語能力で翻訳を実現してくれる。
ニューラル機械翻訳はグーグル翻訳などにも採用されている翻訳技術である。自動的にその精度を向上させていき、自然な翻訳を可能としてくれる。
自然で流麗な翻訳は人間の仕事であるとされてきたものの、今や機械によってでも日常的に困ることのない翻訳を行うことができるのだ。
Smark Translatorは英語だけでなく、そのような次世代の翻訳能力を37を超える言語において対応させているため、主要な国の言語はほぼ網羅していると言っても過言ではない。日英・日独といった組み合わせ以外にも、英仏・独中といった組み合わせも可能にしてしまうのだ。
翻訳は基本的にネットワークに接続して行うが、データローミングは100を超える国々に対応している。無線LAN環境がなくとも、安心して使用することができる。
また、オフラインの状態でも既存のデータベースにアクセスしながら翻訳を行うことができるため、万が一の際にも安心だ。
この言語設定は直接Smark Translatorの設定を変更するだけで行えてしまう。これでどこかへ旅行に行ったり、急な外国語の現場に遭遇しても慌てる必要はないというわけだ。
Smark Translatorは本体を分離し、トランシーバーのように使いながら翻訳を行うこともできる。会話をしたい人間同士でSmark Translatorを一つづつ使い、まるで通話をするように翻訳しながらコミュニケーションをとることができるようになる。
複数台の使用でより円滑なコミュニケーションを
Smark Translatorは一台でもコミュニケーションをとることができるが、Smark Translatorを持っている同士であればより円滑に会話することができる。
各々が母国語で自動的に変換されるよう設定しておけば、Smark Translatorを介して発した言葉が自動的にそれぞれのデバイスで各々の言語に変換されるので、タイムラグが極力少ないコミュニケーションを、複数の言語を話していても行うことができるのだ。
日・英・中・独など、混じり合うことなかった言語が一堂に用いられている様子はまさに多言語社会を表す一枚となるはずだ。
また、翻訳をスマートフォン以外のデバイスで行えることで、マップアプリを開きながらの翻訳など、コミュニケーションの方法に幅ができるのもSmark Translatorのような翻訳機器を購入するメリットの一つと言えるだろう。
Smark Translatorは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり180ドル程度の出資で手に入れることができる。発送は世界各国に対応しているため、日本からでも注文が可能だ。