体組織の構成要素を手軽に正確に測定できるヘルスデバイス「RIDM」
また、人間ドックなどに通ってみることも非常に有意義なものになるだろう。手間やコストはかかるものの、体の隅々まで調査し、今自分の体がどうなっているのかを直に確認することができる。
そして家庭でも調べられるものの、調査方法によって結果に差が出やすいのが体組織の構成要素の測定である。筋肉や脂肪、骨などの体を構成する物質の割合を知ることは大事なのだが、いかんせん測定機器によるバラツキが大きいため、正しい数字を確認するには高価な測定機器を使用する必要があるのだ。
しかしそれは従来の機器を使う場合の話である。スマートフォンに対応する新たな測定器の「RIDM」は、小型ながら驚くべき精度で構成要素の比率を算出してくれる、次世代の測定機器となっている。
体組織を知ることの重要性と難しさ
体組織構成比率を知っておくことは、健康状態を正確に把握する上で非常に重要である。分かりやすく身近な例でいうと、例えば体脂肪率測定もその一種である。
たとえ体重が平均であったとしても、体脂肪率が平均より高ければ肥満の兆候があるため、食生活の改善や生活リズムの見直しが求められるように、体を構成する要素を把握することは様々なライフスタイルの指針を与えてくれるきっかけとなるのである。
しかしながら体脂肪以外の構成要素の測定を、正確に測るのは難しいとされている。家庭で測定するための機器は存在するものの、算出される数値は曖昧なので、健康の目安としては有効に機能しないことも多い。
とはいえ専門の機器を使って測定するのはコストが大きくなってしまうことも事実である。プロの現場で使用する測定機器には、数百万を超えるものも珍しくなく、とても個人で購入するようなものではない。結局病院などへ行って測定する必要があるため、体重計のように身近な存在にはなり得ないのであった。
しかしながら、RIDMは小型かつ安価、そしてスマートフォンを活用することで手軽に体組織の構成比率を極めて正確に測定できるプロダクトととして誕生した。
手軽に、正確に測定が可能なRIDM
大きさは手のひらにおさまる程度のサイズで、スマートフォンよりも小さく胸ポケットにも軽々収まってしまう。重量も32グラムと軽く、ヘルス関連のアイテムである以上、誰にでも使える大きさであることは必須条件と言えるだろう。
測定が可能な体の要素は筋肉質や骨、臓器、そして脂肪といった、把握しておくことが重要であると思われる要素を全て網羅している。脂肪も必要な脂肪と余剰の脂肪の二つを分けて測定できるため、自身の体脂肪についてより詳細な理解を得ることができるだろう。
また、構成比率の測定結果の算出も1分に満たない時間で行い、その精度も90%を超えるという、高いスペックが魅力的である。これまで体組織のすべての構成要素を測定するには、複数の器具を併用し、何度も測定を行わなければならなかったのだが、RIDMは一度の短時間の測定ですべての要素を算出することが可能となったのだ。
このような技術革新を可能にしたのは、周波数の変化である。通常構成要素の測定は一つの周波数を使用して測定していたのだが、RIDMは同時に5つの周波数を活用することで、短時間かつ正確な数値の算出を可能にしたのである。
測定は大体の比率を知るためのカジュアルモードと、体の部位ごとに丁寧に測定を行うモードの二種類に分かれる。初めての測定で、大体の体の状態を知りたいという人はカジュアルモードで測定し、その数値に木になるところがあったり、日頃から体の様子に違和感を覚えていたという人は、丹念に測定ができるという使い分けが可能である点もRIDMの特徴だ。
専用アプリケーションをダウンロードしたスマートフォンと連携させておけば、測定結果をスマホ場で確認でき、その他ヘルスチェックに関わる情報を大量に入手できる。数値の変化も記録することができるため、定期的な検診のモチベーションにも繋がるだろう。
RIDMは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり59ドルでの購入が可能だ。RIDM本体の他に充電用USBケーブルとRIDMをぶら下げておくためのフックが同梱され、定価よりも割り引いた価格となっているので、購入を希望する場合は迅速に注文して起きた。