ソーラーパワーで調理ができるアウトドアオーブン「GoSun」
夏や春、そして秋の初めまで楽しめるバーベキューだが、問題はその準備が大変なことである。本体はもちろん、燃料となる木炭や着火剤など、たとえ全てを使わないにしても多くの用品を必要とすることから、大勢で持ち寄るか、車などで移動しなければ満足のいくバーベキューを実現することはできない。
しかしながら、「GoSun」の場合は従来のバーベキュー用品とは大きく異なり、太陽光と電気を活用することで、大きな省エネルギー・省スペース化を実現することに成功した次世代のバーベキューグリルなのである。
太陽光と電気エネルギーを用いた次世代グリル
太陽光エネルギーは化石資源に頼らない次世代のエネルギーとも言われ、大きな注目が集まっている反面、エネルギーをうまく利用できずに持て余してしまっている側面が目立っている。
ただしそれは家庭用・産業用の電力を賄おうとすればの話であり、個人レベルのエネルギーということであれば現在の技術でも十分に活用が可能だ。
ましてバーベキューは屋外での活動の一環であり、天気の良い日でなければ行うことはできないため、太陽光発電との相性も非常に優れている。GoSunはバーベキューと省エネを兼ね備えている優れたプロダクトと言えるだろう。
円筒状の形が特徴的なGoSunだが、太陽光を用いて調理を行う場合はパネルを展開することで太陽光を集積し、熱エネルギーに変換してグリル内の調理を行う。
調理方法はスチーム、ベイキング、ローストの三種類に対応しており、様々なメニューをGoSun一つで堪能できることだろう。器具の内部では最大で230度にまで温度は上昇し、調理には十分すぎるほどのパワーを持っている。
最大温度に達するまでの時間も早く、通常のバーベキューのように調理の随分前から火を起こしておく必要もないのだ。
耐熱ガラス製のチューブ内で調理は行われるが、外側から触っても火傷をするような心配はない、バキュームチューブ構造と呼ばれる仕組みになっているため、外部に熱が放出されないように設計されているためだ。
時間帯だけでなく、GoSunは気温の変化の影響も受けにくい。天気が良くても気温が低ければグリルの温度が上がらないのではと思われてしまいがちであるが、ガラスチューブに触れても熱くないことからわかるように、外の環境に影響されることなく調理を行うことができる。
また、太陽が弱い曇りの日や、夜のアウトドア活動においてもGoSunは活躍することができる。GoSunには電源から充電が可能なバッテリーも外付けで用意されているので、必要な時が来ればバッテリーをGoSunに接続するだけで調理することも可能だ。
必要とあればバッテリー専用のソーラーパネルも別売りで購入することができ、日中にバッテリーを充電し、夜間はバッテリーを使うといった活用も可能だ。
一度に調理できる量もかなりのものとなる。クックトレーは3.2リットルもの分量を一度に調理でき、これは大体5人前に匹敵する量である。お手軽に5人前もの料理を調理できてしまえば、調理の大きな手助けとなることは間違いない。
調理後の後片付けも簡単
また、一般的なバーベキューのように掃除が大変になってしまったり、片付けが面倒である心配もない。洗浄が必要なのは基本的にクックトレーのみで、しかも木炭などの煙の出るエネルギーを用いないため、汚れやニオイもしつこく残るケースは少ない。
一般的なバーベキューグリルは使い終わった木炭の処理や油まみれの網、グリル本体の洗浄など片付けも大変だが、GoSunはそれらに比較すればこの上なく簡便な後片付けを実現できるだろう。
また、グリルのために必要なアイテムをGoSun一つにまとめることができるので、その他のバーベキュー用品はほぼ必要ない。GoSunと食材、そしてお皿などを持っていくだけでバーベキューを楽しめるだろう。あらかじめ下ごしらえを済ませておけば、あとは現地でグリルするだけだ。
重量も4.5キロと軽量で、かさばらない形状をしているので持ち運びも簡単だ。専用のショルダーバッグを購入すれば煩わしい思いをすることなくバーベキューに出かけることができるだろう。
GoSunは現在Kickstarterで注文を受け付けており、299ドル以上の出資で一台購入することができる。
発送は全世界に対応して降り、2019年の4月以降発送が開始される。来年のバーベキューお季節に向けて、今から注文しておくのも良いだろう。