スクリーンいらずで遊べる次世代スマートトイ「Storyball」
最近の子供知育玩具の傾向として、やはりスマートフォンが大きな役割を果たしている傾向が強い。確かにスマートフォンはもはやあらゆる世代が所有しており、新たにコストをかけなくても数百円の出費で優れたアプリケーションを楽しむことができるため、子供のおもちゃとしても高いパフォーマンスを発揮する。
しかしながら、スマートフォンのようにスクリーンを用いた玩具やエンターテイメントとなると、画面のあるところでしか活動ができなくなってしまったり、タッチパネルのみでのアクティビティとなるので、どうしても体を動かす機会が少なくなってしまいがちだ。
かと言って無理にでも運動をさせるようなことがあれば、子供の運動嫌いが習慣化してしまい、より体を動かす機会が減ってしまうことにもなるかもしれない。
「Storyball」はそんな現代の子供たちの遊びの習慣に注目し、最新テクノロジーを駆使してスクリーンを使わず、体を使いながら楽しめるアクティビティを提供してくれる知育玩具となっている。
手のひらサイズの知育玩具
Storyballはその名の通り球状の形をしたおもちゃである。ボールのように取り回しが良く、サイズも大人の手のひらに収まるほどの子供でも扱いやすい大きさだ。
Storyballはただのボールではなく、音声認識とモーションセンサー機能を駆使して積極的にユーザーに動いてもらうよう設計されている。スマートフォンでは体感できない立体的でアクティブな要素がStoryballを通じて楽しむことができるのである。
本体のビジュアルにはいくつかの種類が用意されている。これらのビジュアルスキンは色違いの単なる子供騙しではなく、それぞれのスキンに合わせたアクテビティの要素がオリジナルに1つづつ用意されているのである。
スキンに合わせたストーリーを楽しめるようになっていることで、自分の好みのキャラクターのストーリーを堪能したり、その他のスキンのStoryballを持つ友達と一緒にその違いを楽しみながら遊んだり、コレクション要素もあるなど、多くのメリットを有しているのだ。
キャラクター固有のストーリー
Storyballの主な楽しみ方は、各キャラクターごとに用意されているストーリーをStoryball本体とともに進めていくというものだ。ストーリーのジャンルはアクションやファンタジー、SFに音楽と様々で、各キャラクター固有の性格やスキルに応じて物語が展開していく。
ストーリーはStoryballに内蔵されており、全ての物語は彼らが進行してくれる。同時にプレイヤーが何をしたらいいのかもStoryballが教えてくれ、ジャンプをしたり走ったり、声をかけたりと様々なミッションがプレイヤーに伝えられる。
このような活動的なエンターテイメントはスクリーンありきのものが一般的であったが、Storyballの場合は全てが1つのボールのみで完結しているため、場所を選ばず楽しむことができるようになっているのだ。
また、Storyballは視覚に頼らない設計になっていることで、子供達のイマジネーションを阻害してしまう心配もない。口頭で語られるストーリーに、プレイヤーは好きなように思いをはせることができるようになっているというわけだ。
遊びには直接関わってくることはないが、保護者向けにStoryball専用のアプリケーションも存在する。これを活用すれば、現在子供がどれくらいストーリーを進めているのかや、どのスキンのボールでどれくらいのスコアを記録しているのかなど、様々な詳細情報を閲覧することができる。
また、アクティビティごとに子供達の運動や言語能力のスキルレベルも記録されており、自分の子供がどのような能力で才能を発揮し、苦手なのはどういったことかを閲覧することもできる。子供が楽しく遊ぶだけでなく、保護者にとっても子供の才能を見出すのに大いに役割を発揮するアイテムとなるだろう。
Storyballはもちろん安全対策も万全である。子供向け玩具は大人が想定していない使われ方をすることで、子供に怪我を負わせてしまう心配もあるのだが、Storyballは欧米での安全基準であるCOPPAとGDPRをクリアしている製品となっているので、対策としては問題ない。
また、現代のおもちゃらしく個人情報も暗号化されたデータ通信によってやり取りされるため、サイバー犯罪の温床となることもないだろう。
Storyballは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり59ドルで入手が可能となっている。発送も世界各国に対応しており、日本からの注文も可能だ。