世界で最もパワフルなクイックチャージャーの一つ「Pirl Charger」
単純に電子機器の利便性が高まったために、あまりに一つのスマートフォンで多くのタスクをこなせてしまうからこそそのような流れが生まれたわけで、ついつい依存してしまいがちになるのはある種自然な流れと言えるだろう。
だが、それらを使う時間が長くなればなるほど、ある問題も大きくなり始める。それは、電子機器そのもののバッテリーである。
スマートデバイスは確かに便利なのだが、バッテリーが切れてしまうと全くもってその効果を発揮することができなくなる。ましてスマートフォンなどへの依存度が高くなればなるほど、バッテリーの消耗も激しくなってくるというものだ。
そのような事態に備えて準備しておきたいのが急速充電用のポータブルチャージャーである。電源を探さずともUSBケーブルさえ用意しておけばとりあえずは充電できるチャージャーだが、充電するものが多くなればなるほどポータブルではとても賄えなくなってしまうことも少なくない。
そのような悩みを解決してくれるのが「Pirl Charger」で、小さなサイズでありながら、他にはないパワフルな充電で再び電子機器を使えるようにしてくれる。
従来のチャージャーの抱えてきたデメリット
ポータブルチャージャーはたくさんのモデルがこれまで発売されてきたが、多くのチャージャーに見られる欠点として、チャージできる量が少なかったり、充電に時間がかかってしまうという点である。
スマートフォン一台の充電であればなんとか我慢できるかもしれないが、複数台の電子機器の充電となると、対応し切れないのが一般的な現在のポータブルチャージャーである。サイズに見合っているとはいえ、現代のニーズに見合ったパワーとはいえず、より強力な充電器が求められているのである。
また、たとえ大容量であっても充電が一つのデバイスづつしか行えないことがほとんどであることもじれったい要素の一つである。複数台のデバイスを充電できるキャパシティがあっても、一回につき一つのデバイスしか接続できないということであればその効率も大きく低下してしまう。
これまでになくパワフルでコンパクトなPirl Charger
そのような充電のキャパシティの少なさや、効率の悪さを改善するべく誕生したのがPirl Chargerである。この充電器の最大の特徴は、計4つのUSBポートを持ち、一つのポートあたり2.7アンペア、合計で50ワットもの出力が可能となっているパワフルさである。
コンビニで市販されているようなチャージャーとは異なり、Pirl Chargerはアルミニウムと難燃性と低電動率に優れるFR4を使用した外装となっており、高い出力にも十分に耐えられる仕様だ。
パッケージがプラスチックのチャージャーはどうしてもその素材の性質上、高出力にしてしまうと外装が溶けてしまったりする可能性があり、爆発や火災の原因にもなりかねない。Pirl Chargerはまず耐久性を向上させることにより、高出力を実現したモデルと言えるだろう。
外装にはLEDのインジケーターが備えられており、現在、どれほどの出力で充電が行われているかといった情報も表示される。高いパフォーマンスをPirl Chargerが発揮しているところを見られる仕組みだ。
複数充電の際もどれか一つに集中することなく、どのポートにも均等にチャージが行われる。どのポートに差し込むのが最も充電が早いのかといったことで悩む必要もないだろう。
また、Pirl Chargerはそのパワーもさることながら、一般的なチャージャーと同じか、それよりも小さいというコンパクト性も秘めている。
いくら出力が高くても、そのサイズが大きければ持ち運びに苦労してしまうことになる。Pirl Chargerはポケットに収まるほどコンパクトかつ高出力であるという二つのメリットを秘めていることが、何よりの特徴だ。
実際に使用している様子は、以下の動画からでも確認することができる。
Pirl Chargerは現在Kickstarterで出資者を募っており、8000ドルを目標金額に設定している。しかしながらすでに6万5千ドル以上の資金調達に成功しており、多くの人のニーズを捉えていることがこのことからも伺えるだろう。
Pirl Charger本体は49ドル以上の出資で入手することができ、出資額が10万ドルを超えた際には赤と黒の二種類から本体を選ぶことができる。
発送は10月以降随時行われているが、地域限定の注文となっているため、日本からの購入を考えている場合は注意が必要だ。