わずか30秒でブラッシングできる全自動歯磨き機「CHIIZ」
予防医療とはつまり病気にかかってからケアに移るのではなく、そもそも病気になってしまわないよう、自ら積極的に予防に取り組むと言うことである。
歯磨きもまた予防医療の一環であるが、欧米に比べ日本の口腔意識はそこまで成熟していない。歯の病気、例えば歯周病や虫歯などは、患ってしまってから歯科医院へ行くのではなく、常日頃から定期的にクリーニングと定期検査を受け、病気になりにくい環境を維持することが良しとされている。
しかしながら日本では実際に虫歯になってから歯科医院に行き、再発や予防にも努めないと言うことがほとんどであるため、結果的に歯磨きへの意識も薄くなってしまいがちだ。
歯の健康を崩してしまうことは、時として口内だけでなく臓器などにも不全を誘発してしまう可能性もあるものだからこそ、せめて日頃のケアである歯磨きは徹底して行っておきたい。
「CHIIZ」は全自動歯磨き機と言うことだが、これまでの電動歯ブラシとは違い、マウスピースのようにはに取り付けて使用する点が大きな特領となっている。
主導では難しい歯のメンテナンス
歯磨きを徹底しろと行っても、実際に歯ブラシで歯をくまなく綺麗にすると言うのは至難の技である。
たいていの場合歯の表面をこするだけで終わってしまい、歯の間に挟まっているものや、少しずつ汚れが蓄積されて生じる歯垢などは少しブラッシングした程度では落とすことができず、歯科医院で直接汚れを取ってもらう必要が出てくる。
また、毎日長い時間をかけてブラッシングすると言うのも現代人には難しい課題である。特に忙しい平日の朝などは他にもやるべきことがあり、歯磨き一つに何分も時間をかけているわけにはいかない。
かと行って夜の就寝前のブラッシングも早く寝たいがために簡単に済ませてしまって歯磨きを終えてしまう人も決して少なくないはずだ。
そこでCHIIZの登場というわけである。CHIIZは歯ブラシとは違い、歯で加えて使用するマウスピースタイプの歯磨き機だ。約30秒間加えておくだけで全ての歯がブラッシングされ、あとは口をゆすぐだけという優れものだ。
通常、歯磨きをする際は一つの歯あたり約6秒のブラッシングが必要とされている。
歯は全部で28本なので、約3分のブラッシングが歯ブラシの場合には必要なのだが、CHIIZはマウスピースを加えるだけで全ての歯のブラッシングを終えられるように開発されたため、この時間を大きく削減することに成功している。
歯磨きに最も良いとされている歯茎に対して45度の角度でのブラッシング効果も得られるよう設計されており、洗浄効果も優れている。
また、歯ブラシのように手で持つ必要もCHIIZはないので、CHIIZを咥えて歯のブラッシングをしている間も、空いた両手で髭を剃るなどの作業に時間を費やすことができる。
その他機能にも注目のCHIIZ
CHIIZ本体のメンテナンスも非常にシンプルである。防水、耐バクテリア加工されているCHIIZであるため、使用後は歯ブラシ同様、水ですすぐだけで手入れは完了だ。
CHIIZは電動だが、専用ケースにセットしておくことでコードレスの充電が行われるので、バッテリー切れで使えないという心配もない。
専用ケースもまた充電式だが、そのまま外に持ち出して使うことも簡単なようデザインされている。ケースは充電せずとも最大で2ヶ月分のバッテリーを備えておくことができ、長期の旅行に際してもCHIIZはどこでも使用することができる。
キャンプやドライブなどのアウトドアにおいてもCHIIZを使うことができるため、電気のない場所でも安心だ。災害時の際も役に立つことだろう。
また、CHIIZには付属の歯磨き粉兼マウスウォッシュを金たムーズが存在する。これをCHIIZに塗り、ブラッシングを行うことで、歯を綺麗にしてからマウスウォッシュ効果も得られるという便利なアイテムとなっている。
現在はミントフレーバーのみの展開となっているが、資金調達がうまくいけば今後他のフレーバーも登場するとのことだ。
ムースの購入はCHIIZ購入時に付属するものに加え、専用のオンラインショップからも購入することができる。
CHIIZは全ての人の口に合うよう、2種類のサイズが用意されており、どちらのサイズもあらかじめ同梱されているため、自分にあったサイズを使用しながら見極めることも可能だろう。
CHIIZはKickstarterで予約注文を受け付けており、1セットあたり69ドルで購入することができる。日本への発送も対応しているので、興味のある方は購入してみることも可能だ。