家庭にも業務用にも活用できるスマートコンテナ「WePlenish Java Smart Container 」
そして、Amazonダッシュボタンは効率化をさらに加速させてくれた。従来のオンラインショッピングは注文を手動で行わなければいけないという手間を省き、ボタンを家に設置し、それを押すだけで自動的にAmazonでの購入が完了してしまうという仕組みが採用されている。
まさに未来の買い物のありものといった感じで、次世代の自動販売機といっても過言ではないようなシステムだが、この技術はその他の使い道や応用開発にも繋がりつつある。
スマートコンテナと呼ばれている「WePlenish Java Smart Container」はこのダッシュボタンの仕組みをさらに発展させ、コンテナの中に収納されているモノが少なくなってきたタイミングで自動的に注文が行われるように設計されている画期的な収納だ。
私たちを悩ませる補充の手間
私たちの生活には、補充を必要とするモノに溢れている。毎日の食事のための食材など、常に買うものが同じとは限らない買い物というものも存在するが、習慣的に消費するものを補充するという作業は、買い物そのものにも刺激のない退屈なタスクである。
かといって、そういったタスクを後回しにしてしまうと、近いうちに自分が困ってしまうことも容易に想像できる。
特にティッシュやコーヒーなど、毎日消費するものを切らしていると、生活リズムも変わってしまい、どこか落ち着かない1日を過ごしてしまうことになるだろう。
そのためこのような日用品の不足には常日頃から対処しておく必要があるが、WePlenishのスマートコンテナはAmazon ダッシュボタンの技術を応用して解決を図っている。
このスマートコンテナは、Wi-FiとユーザーのAmazonアカウントを用いてワイヤレスで機能する。例えばエスプレッソマシン用のカプセルを詰めておくコンテナとしてあらかじめ設定しておけば、それらのカプセルが少なくなってきた段階でスマートコンテナが自動的に検知し、少なくなったカプセルを補充できるよう、自動でAmazonで同様のものを購入しておいてくれるのである。
Amazonダッシュボタンの場合、その品の不足は自分で確認しなければならず、なくなってしまってからの購入ではタイムラグが生じ、たとえ1日であってもそれが家の中にないまま過ごすことを余儀なくされる。
しかしながらWePlenishのスマートコンテナを使用すれば、自動でコンテナが注文し、消費物を切らしてしまう前に家に届くように取り計らってくれるので、もはや切らしてしまう心配は無くなってしまうのである。
様々な食品やシチュエーションに対応するスマートコンテナ
スマートコンテナが認識できるものも多岐にわたる。例えばスナック菓子やシリアルの袋など、食品を入れておくぶんには特に有効なコンテナとなるだろう。サイズもテーブルなどの上に設置するぶんにはちょうど良く、コーヒーマシンなどの隣に置いておけば便利なことは間違いない。
カラーリングはホワイトとブラックの二種類から選ぶことができ、インテリアに合わせた色を選んで購入することができる。
本体デザインはどちらの色でも同じだが、インテリアとの相性が悪くならないよう、ミニマルさを意識して設計されているので、どんな家でも悪目立ちすることはないだろう。
また電源と常に接続しておく必要はなく、バッテリーは1年以上の連続使用も可能となるよう設計されている。スマートデバイスは電力の問題も時として議論の的となるものだが、WePlenishのスマートコンテナはこの問題も解決済だ。
このスマートコンテナは家庭での使用を想定されているが、オフィスなどの場所でも非常に有効な機能を発揮してくれるだろう。会社に社員用で無料に提供する軽食やコーヒーなどが設置されているオフィスも増えてきたが、それがなくなるたびに補充する仕事をも同時に増やしてしまうこととなる。
そこでこのスマートコンテナを活用すれば、そういった補充の手間を最低限に抑えつつ、良質なサービスを社員に提供し、仕事効率の向上にもつなげていくことができるようになるだろう。
WePlenish Java Smart Containerは現在Kickstarterで出資者を募っており、5万ドルを目標金額に設定している。スマートコンテナ自体の値段もリーズナブルで、一台あたり20ドルの出資でコンテナをリワードとして入手することができ、大量購入専用のバンドルパックも存在する。
ただ、発想そのものはアメリカ合衆国内に限定されているため、日本からの購入は現在できない。正式リリースの決定と、日本への発送対応を待ちたいところだ。